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「日商簿記2級」の合格率は?簿記2級試験の難易度や独学可能か解説

2021-10-18

簿記2級は、財務諸表の作成や、その財務諸表の数字から「どんな意味を持つか?」までを理解できる、経営管理に役立つレベルの高度な商業簿記・工業簿記の知識が学べる国家資格です。社内でのキャリアアップや独立を目指す方にとって、強みとなる資格です。

しかし、、、

  • 「まとまった時間を勉強になかなか使えない。勉強不足だ、、、」
  • 「職場では一発合格した人もいる。受かって当然という空気がプレッシャー、、、」

このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか?この記事では「簿記2級」の合格率や試験難易度や独学可能か?ついてご紹介します。

「日商簿記2級」試験の合格率ってどのくらい?

2021年6月(令和3年)に行われた簿記2級試験では、28,572人が願書を提出し、合格率は24.0%という発表が日本商工会議所よりありました。

「簿記2級」試験合格率の推移

簿記2級の試験の合格率は、日本商工会議所の発表によると平均25%前後で推移しています。

簿記3級の試験の合格率は平均40%〜45%の間くらいですから、高度な商業簿記・工業簿記レベルが求められる2級になると問題の難易度が一気に難しくなっていることが解ります。

ここ最近では、あまりにも難しい問題や、過去に出題されたことのないタイプの問題が出題されるなどして、Twitterが炎上したり、実際に専門家から苦言が呈されるような騒ぎになったこともありました。

日商簿記2級 合格率の推移
127回|32.4%143回|25.8%
128回|34.8%144回|13.4%
129回|44.5%145回|25%
130回|31.5%146回|47.5%
131回|30.7%147回|21.2%
132回|22.9%148回|29.6%
133回|47.6%149回|15.6%
134回|13.9%150回|14.7%
135回|22.5%151回|12.7%
136回|41.6%152回|25.4%
137回|34.6%153回|27.1%
138回|26.4%154回|28.6%
139回|21.8%156回|18.2%
140回|34.5%157回|8.6%
141回|11.8%158回|24%
142回|14.8%
日商簿記2級 合格率の推移

このように合格率が低い年度では「12%」を切っていることもあります。

簿記2級試験の合格率はなぜ低い?

簿記2級試験の合格率が低い理由は、主に以下の3つとされています。

3級と同時受験出来る

簿記2級試験は、3級との同時受験が認められています。そのため、本命は3級受験で、将来的に2級の受験も視野に入れているためにお試しで3級と共に2級を受験するという受験者が一定数存在しています。合格圏内に入っていない受験者となるため、合格率は必然的に低くなっています。

年間を通して試験回数が多い

簿記2級試験は、1年間に3回も受験のチャンスがあることから、あまり試験勉強に熱を入れないまま受験する層が多い傾向にあります。数か月経てばまた受験出来るという安心感があるので、年に1度しか試験を実施していない国家試験とは受験者の気合いの入れ方が異なり、真面目に学習している層だけで計算し直すと、合格率は向上すると言われています。

試験範囲の改定で学習しにくくなった

簿記2級試験は、近年出題範囲の改定が行われたと言われており、試験傾向が掴みにくくなったとされています。ただ、改定からすでに数年が経過しているため、テキストや演習問題も新たな試験範囲を把握し始めており、今後は改定後の試験対策を学習しやすくなるのではないかと推測されています。

簿記2級試験に挑む受講生の口コミ評判

「簿記2級」試験に挑戦する受験生の口コミを紹介します↓

「簿記2級」試験に挑戦する受講生たちの意気込みですが、頑張っている様子が伺えますね。

「簿記2級」の試験難易度は?

簿記2級試験の難易度は、偏差値では表すことは難しいですが、資格の難易度を偏差値を表現すると「偏差値58」程度として設定されています。

同程度の資格試験では、FP(ファイナンシャルプランナー)や通関士、旅行業務取扱管理者らと並ぶ資格とされる国家資格です。

確かに10年前は合格率も高めで合格しやすい試験でしたが、近年は徐々に試験内容も難しくなり、合格率も低く推移しています。

ただ、各回試験によって合格率の差が大きいため、近年の合格率の低い試験で受験した場合は、想像以上に試験が難しく「これが簿記2級レベルの問題なの?」と感じられる難易度であったかもしれません。

簿記3級に比べると工業簿記の追加や出題範囲の拡大等、かなりの変更が加えられているため、簿記3級の感覚で受験すると合格に至らないことも多くあります。

賛否ありましたが、簿記2級は難しい試験であり、難易度も年々高まっている試験であることは確かですので、十分な対策と学習をしたうえで簿記2級試験に臨むことをおすすめします。

「簿記2級」の合格基準点

簿記2級の試験は、100点満点の試験で合格基準点は70点以上です。

ただし、簿記の試験は70点以上を獲得すれば必ず合格できる配点評価の試験ではなく、実際に試験を受けた人の上位優秀者の数%以上が合格となる相対評価を取っています。

そのため、合格基準点の70点以上を獲得したからと言って、必ず合格できる訳ではありませんし、逆に試験問題が難しく、平均点が下がる場合は、合格基準点の70点未満であったとしても合格する可能性もあります。

簿記2級試験に挑む受講生の口コミ評判

「簿記2級」試験に挑戦する受験生の口コミを紹介します↓

「今日の目標はCVP分析と直接原価計算の問題を解くこと!」「2級の壁が想像以上に高くて先が見えない。」「独学の厳しさを感じつつあります!」など、独学で試験の合格に挑戦している受講生の頑張っている様子が伺えます。

「簿記2級」の試験の日程・内容は?

それでは次に、簿記2級試験の日程や詳細を見てみましょう。

「簿記2級」試験は年に何回あるの?

簿記2級の試験は、毎年2月の第4日曜日・6月の第2日曜日・11月の第3日曜日の年に3回実施されています。試験は1日だけで終わるようになっており、毎回日曜日に実施されています。

簿記2級の試験日
2月第4日曜日
6月第2日曜日
11月第3日曜日
簿記2級の試験日

簿記3級試験と同日に実施されている試験で、一般的な資格試験にみられるような多くの科目のために2日にわたって実施される試験ではありません。そのため、1日受験するだけで試験が終わる日程になっています。

こちらは、指定された会場で受験するペーパー試験です。

その他に、いつでも試験を受けることができるネット試験方式(CBT方式)が、2020年12月から開始されています。CBT試験の場合は、決まった試験日程はなく、受験申し込みをする日の3日後から受験予約をすることができます。

ただし、ネット試験と言っても、自宅で受験することができるわけではありません。専用の会場に赴き、そこに設置されているパソコンで試験を受ける必要がありますので、注意しましょう。

試験が年に3回もあり、1日の受験で完了することから、1回の試験で合格できなくともチャンスが多い試験といえるでしょう。

ただ、チャンスが多くとも試験の難易度が低いというわけではないので、一発合格するつもりで、日々の勉強もチャレンジするのがおすすめです。

また、将来的に簿記1級試験を視野に入れている方は、ここでしっかりと簿記の基礎知識を叩き込んで、簿記1級の試験勉強として取り組むということをお勧めします。

「簿記2級」の受験資格は?誰でも受験できる?

簿記2級の試験は特に受験資格があるわけではなく、誰でも受験することができます。簿記には3級もありますが、3級の資格を持っていなくても、いきなり2級から受けることも可能になります。

つまり、誰でも受験できるので小学生でも高校生でも、あるいはプロの事務職の方でも関係なく受験できる門戸の広い試験です。

ちなみに、最年少合格者は10歳の女の子です。多くの試験は3級試験合格者など下位の資格の合格が受験資格になっていたり、特定の学科の卒業者でないと受験できなかったりといった条件がついています。

ただし、当たり前ですが簿記3級の知識を元にさらに発展させたのが2級の試験になりますので、簿記3級程度の知識を持っていることが試験問題の前提となっています。

簿記3級の試験に合格できるだけの基礎力に加えて、簿記2級に求められる知識も数多くあるのため、決して受験資格がないからといって簡単な試験ではないということは理解しておきましょう。

そのため、3級の資格を取ってから2級の資格に挑戦する方も多くいらっしゃいます。また、2級の試験と3級の試験を同時に受けることもできます。

「簿記2級」の試験内容

簿記2級の試験は100点満点で、商業簿記・工業簿記の二つの分野から大問が全5問、それぞれ大問1問につき配点が20点となっています。

第1問目【商業簿記】「仕分け問題」で細かい仕訳に関する問題が全部で5問出題されています。問題の難易度は高くありませんが、他の問題に比べて1問あたり4点と配点が大きい問題になっていますので、絶対に落とさないようにしたい問題です。

購買活動や販売軽堂など企業の外部との取引を正確に記録し、計算する能力が問われ、関係者に対して試算表や決算書などを確実に作成し報告できるだけの実力も求められる科目になります。

第2問目【商業簿記】「帳簿関係・勘定記入」で、有価証券や固定資産の管理、銀行勘定の調整表など個別論点の内容が出題されます。問題数もとても多く、どの問題にどれだけの配点がされているのかは判別ができません。

また、出題範囲も非常に広いため、問題が出そうな箇所に検討をつけるのが難しい問題でもあります。そのため、試験対策として出題範囲を網羅して勉強する必要が出てきます。

第3問目【商業簿記】「決算を伴う総合問題」で、貸借対照表や損益計算書と言った財務諸表や精算表の作成から連結会計などが出題範囲となっています。問題の幅が広いうえに、難易度が高い事でも有名です。

過去には、複数子会社がある連結会計問題など、実際に税理士や会計士として働いている方でも解くのが難しい問題が出題されたこともありました。ですので、この問題は無理せずに、解ける問題を確実にとり、落とさないようにしましょう。

第4問目【工業簿記】「費目別計算・部門別計算・勘定記入」で、仕訳問題が多く出題されます。第4問については基礎ができていれば満点を取ることも難しくない問題なので、是非満点を狙いたいところです。

第5問目【工業簿記】「各種原価計算」で、原価計算の問題です。原価計算は、総合原価計算・直接原価計算・間接原価計算など計算方法が複数あるため、学習する範囲は広いですが、あまり難しい問題が出ることはありません。こちらも学習すべき範囲をしっかり勉強して、より多くの点を取れるように頑張りたい問題です。

「簿記2級」の試験時間

簿記2級の試験時間は、90分です。

これは、休憩時間なしで先ほど紹介した「商業簿記」と原価計算を含む「工業簿記」を、それぞれどのような時間配分で解答するかといった課題のほかに、90分間にも及ぶ長時間の試験をいかに集中して解答していくかといった点が課題です。

これらの課題をクリアしてどんどん試験問題を解答していくことが簿記2級の試験合格につながっていくのです。

一見難しいレベルに思われますが、簿記1級試験を受験するレベルになると、このボリュームも90分程度で全回答できるレベルになります。

そのため、簿記1級試験を受験も視野に入れている方は、よりスピードを意識した解答をするようにしていきましょう。

ちなみに、簿記3級の試験時間は60分となっており、2級と3級は同じ日程で行われます。午前中は3級で、午後に2級の試験となっています。

そのため、2級と3級を同時に受ける場合には午前中から試験を連続で受けることができます。2級しか受けない場合は、午前中に試験勉強をしてから試験に臨むことができます。

「簿記2級」の試験時間について受講生の口コミ評判

「簿記2級」試験に関する経験者の口コミを紹介します↓

ネット試験の簿記2級は工業簿記がより重要だと思います。試験時間が短いから、見直しがほとんどできない。だから工業簿記をどれだけスムーズに解けるかが鍵かも。#ネット試験#簿記2級

— 打倒簿記1級平成令和の日本チャンピオン連覇諸葛亮孔明 字名瞬八 (@wariyasutousika) December 21, 2020

時間が変更して、かなりタイトになったということが分かります。「簿記2級」試験、早く解かないと時間内に間に合いませんね。

「簿記2級」は独学で合格できる?

簿記2級試験は、もちろん独学でも合格を目指すことが出来ます。

独学で「簿記2級」試験合格に向けて頑張っている受講生の口コミ

独学で「日商簿記2級」試験合格に向けて頑張っている、受講生や経験者の口コミをご紹介します↓

10/16【24日目】
気分を変えるために、地元の図書館テラスでスタート◎
繰越利益が理解しきれてない!!#簿記2級 #簿記3級 #独学 #気分転換#試算表

— ほんかわず【簿記2級に挑戦!!】 (@625New) October 16, 2021

「正直受かる気しない、、、」という声もあります。独学では費用は安く抑えられますが、勉強のペース配分や学習手段など、全て自分で考え準備しなければならないので、独学では難しい部分もありそうですね。

「簿記2級」の独学におススメのテキスト・参考書

日商簿記2級に独学で合格するためには、テキスト選びが重要になってきますので、日商簿記2級を独学で勉強する場合におすすめのテキストを紹介します。

分かり易い参考書

まずは、「みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級」と、「日商簿記2級に“とおる”テキスト」の2つです。

「みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級」は、大手通信講座会社でもあるTACが出しているテキストで、「日商簿記2級に“とおる”テキスト」は、ネットスクールが出しているテキストです。

こちらの2冊については、簿記2級の内容をしっかりと抑えてあるうえで、解り易く記載がされているため、この2冊のどちらかを使って、テキストの内容をしっかりと覚えれば、試験に合格できる知識を十分に身に着けることができます。

「みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級」は、A5サイズの大きさで持ち運びがしやすく、フルカラーになっているのでとても見やすく、持ち運びがしやすいので、通勤時間等スキマ時間の勉強に適したテキストになっています。ただし、大きさが小さい分、少しテキストが厚めになっています。

一方で、「日商簿記2級に“とおる”テキスト」は、B5サイズで少し大きめで、2色刷りになっています。大きさが少し大きめである分、テキストの厚みとしては薄めになります。2色刷りなのでフルカラーに比べて少し見にくいように思えるかもしれませんが、勉強をしていて重要な部分にマーカーで線を引いたり、必要に感じた部分を書き込みしたりする場合には、2色刷りの方が書き込み部分が見やすくなるかもしれません。

この2冊については記載されている内容については大差がないので、2冊を本屋さん等で比べて貰って、より自分に合うと思える方を使用して貰えればよいのではないかと思います。

サブテキストとして

次に、サブテキストとしておすすめのテキストを紹介するのは「合格テキスト 日商簿記2級」です。

こちらは、先に紹介した「みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級」と同じく大手通信講座会社のTACが作成しているテキストです。

このテキストは、TACの通信講座でも実際に使用されているテキストで、市販されている日商簿記2級のテキストの中では、最も内容が豊富で、試験範囲を網羅しているテキストとなっています。

ただし、先ほども申し上げましたが、こちらはTACが実際に講座でも使用しているテキストで、本来は講座とセットで使用するためのテキストです。

そのため、独学の勉強に使用しようとする場合、テキスト内の説明が少し不十分に感じてしまう可能性があります。

ですので、メインテキストは先に述べた「みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級」と、「日商簿記2級に“とおる”テキスト」のどちらかにし、「合格テキスト 日商簿記2級」を、サブテキストとしてメインテキストで解らないことが出てきたときの辞書的な使い方で使用しながら勉強をすることをお勧めします。

「簿記2級」試験を合格できるまでの勉強時間は?

簿記2級に必要な勉強時間は、簿記3級合格に必要な知識を持っているかどうかで変わってきます。

簿記2級は簿記3級よりもさらにレベルの上がった問題になりますので、基礎として簿記3級レベルの知識を持っていることが前提となります。

もしも、簿記3級の試験を受けたことが無く、いきなり2級の試験を受けようと考えている場合は、まず簿記3級に合格できる知識を身に着けることが必要になります。

この簿記3級の知識を身に着けるために必要な勉強時間がおおよそ「138時間」と言われ、仮に平日1日3時間、休日1日8時間勉強時間を取ったとすると、おおよそ「1か月」程度で習得できる計算になります。

簿記3級の知識を身に着けたうえで、簿記2級の試験合格に必要な勉強時間は、「174時間」程度とされ、同じように平日1日3時間、休日1日8時間勉強時間を取ったとすると、おおよそ「1か月半」程度で習得できる計算になります。

もちろん、仕事によっては平日に3時間の勉強時間を取ることが難しかったり、休日に1日8時間の勉強時間を取ることが難しい場合もあるでしょう。

あまり無理はせず、自分自身のスケジュールに合った勉強時間を設定し、それに合わせて試験勉強期間を設定するようにしましょう。とはいえ、独学で試験勉強を行うことは、試験勉強へのモチベーションを保つのも、勉強時間を確保するのもとても大変です。

そんな場合には、通信講座での勉強をおすすめします。通信講座の場合、ネット環境が揃っていれば自宅で講座などを受けることができるため、わざわざ学校に通う必要もなく、時間を取られることがありません。

また、同じ通信講座を受けている人も多くおり、受けている人との交流などを行っている講座も多くあるため、モチベーションも保ち易いため、おすすめです。

「簿記2級」試験は独学で合格可能なのか?

独学で頑張っている受講生の方々の口コミも見てきましたが、「日商簿記2級」試験を独学での合格は不可能ではありません。

簿記2級試験は独学の勉強で合格可能ですが、疑問がすぐに解決できる、知識が実践できる環境があるといった条件をクリアする必要があります。

合格率10〜30%と言われる難しい簿記2級試験の勉強をしていると、疑問が出てくることは決して少ないことではありませんので、簿記2級試験に合格するために疑問に思えることがすぐに解決できる環境にあることが必要です。

例えば、知り合いに簿記2級合格者がいる、インターネットで一緒に勉強している人がいるといった環境といった場合です。

次に、簿記2級試験の対策で学んだことが実践できる場所にいるのが理想で、簿記2級試験は事例の問題も出題されるため、イメージが非常に重要な解答能力になります。

そういった能力を身に着けるため、実際に帳簿に親しんでいる環境や職場での経験があると独力の合格力が身に付くのです。

こういった環境が難しければ通信講座などの受講をおすすめします。

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