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簿記3級意味ないと言われる3つの理由
簿記3級は、日商簿記検定において初級レベルの資格であり、簿記の基礎的な知識や技能を身につけ、日常業務に必要な会計処理ができることを証明する資格となっています。主な試験内容は、仕訳帳、原始記録、決算書などの基礎的な簿記の知識や技能に関するものです。
商工会議所では、簿記3級のレベルを『基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル』と定義されています。
引用:商工会議所の検定試験
簿記3級は、ビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」だけではなく、就職や転職時に有利になる場合があるほか、会計や簿記に興味を持っている人が自己啓発のために取得することも可能ですし、日商簿記検定の上位資格である簿記2級や簿記1級を目指すための基礎的なステップとしても位置づけられています。
簿記3級が意味ない理由
需要が低い
簿記3級の資格は、会計士や税理士といった極めて高度な資格を持つ人々が求められる専門的な業務に比べ、需要が低いとされています。そのため、簿記3級の資格を持っていても就職や転職の際に有利になることはあまりなく、また収入面でも大きな差がつくことはないとされています。
限定的なスキルセット
簿記3級の資格は、あくまでも基礎的な会計の知識や技能を持った者を対象にしたものであり、それ以外のスキルや能力を身につけることはできません。そのため、将来的なキャリアアップや多様な業務をこなすためには、より高度な資格や能力が必要になる場合があります。
時代の変化に対応できない
近年では、AIやクラウド会計システムの普及により、簿記や会計業務の自動化が進んでいます。このような変化に対応するためには、従来の簿記の知識や技能だけでなく、データ分析やプログラミングなどのスキルも必要になってきています。そのため、簿記3級の資格だけでは、時代の変化に追いつくことが難しいとされています。
簿記3級を活かせる仕事!日商簿記3級でどんな仕事ができる?
日商簿記3級の資格は、会計や簿記の基礎的な知識を身につけたことを証明するものですので、以下のような仕事で活躍することができます。
簿記3級で活躍できる仕事
事務員・事務アシスタント
簿記の基礎的な知識があることで、会計業務をサポートする事務員や事務アシスタントとして、経理部門での業務を担当することができます。
経理事務
日商簿記3級の資格を持つことで、経理事務の仕事に就くことができます。請求書や領収書の管理や会計ソフトの操作などの業務を担当することができます。
小規模企業の簿記担当
小規模企業では、簿記担当者がいないことが多いため、日商簿記3級の資格を持つことで、簿記担当として採用されることができます。売上や仕入れ、経費などの記帳業務を担当することができます。
販売員
販売業界では、売上や在庫管理などの業務が求められます。日商簿記3級の資格を持つことで、販売員として、売上の管理や在庫の調整などを担当することができます。
以上のように、日商簿記3級の資格は、事務員や経理事務、小規模企業の簿記担当、販売員など、さまざまな職種で活躍することができますし、この資格を持っていることで、資格手当などのメリットもあることがあります。
簿記3級5つのメリット!簿記3級資格はどんな役に立つ?
簿記3級のメリットは以下の通りです。
簿記3級5つのメリット
1:仕事に役立つ知識を身につけることができる
簿記3級は、基本的な会計の知識を身につけることができる資格ですので、企業で働くビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」とされる知識であり、ビジネスにおいて役立つことが多く、就職や転職の際にアピールできるポイントになります。
2:独学で学ぶことができる
簿記3級は、独学で学ぶことができる資格の一つです。テキストや問題集を使って自分自身で勉強することができるため、自己管理や自己学習能力が身につくこともメリットの一つです。
3:会計系資格の第一歩となる
簿記3級は、会計系資格の中でも初級の資格です。この資格を取得することで、次に簿記2級や1級、税理士、公認会計士などの資格を目指すことができます。また、簿記3級の知識をベースに会計や財務分析の知識を深めることもできます。
4:資格取得による自己成長につながる
簿記3級を取得することで、自己成長につながることがあります。試験に合格するためには、時間管理や勉強計画の立て方、問題解決能力、忍耐力などが必要とされます。これらのスキルを身につけることで、自己成長が促進されます。
5:資格取得による自信や達成感を得ることができる
簿記3級の取得は、一定のレベルまで学習を積み重ね、試験に合格するという達成感や自信を得ることができます。また、簿記3級を取得することで、自己啓発や社会的地位の向上などの目標に近づくことができるため、大きな達成感を得ることができます。
日商簿記検定3級は履歴書に書ける?転職未経験者の書き方4つのコツ
転職未経験者の場合、簿記3級取得者という資格を転職希望先企業にアピールすることが大切ですので、履歴書や職務経歴書を書く際のコツをいくつか紹介します。
履歴書の書き方4つのコツ
1:簿記3級取得者という資格をアピールする
履歴書や職務経歴書の自己PR欄で、簿記3級取得者という資格を明記することが重要です。簿記の知識や技能を持っていることでビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」が備わっていることをアピールしましょう。
2:経験や実績を具体的に示す
転職未経験者の場合、簿記の実務経験がない場合がほとんどですが、簿記の知識や技能を活かすことができる経験や実績がある場合は、それを具体的に示すことが大切です。例えば、アルバイトでの経理業務や、学校の簿記の成績優秀などが挙げられます。
3:積極的に自己啓発について書く
転職未経験者であっても、自己啓発について積極的に取り組んでいることをアピールすることができます。簿記3級を取得するために勉強した内容や、自主的に簿記2級や1級の勉強をしていることなどを書くと良いでしょう。
4:職務経歴書においても簿記知識や技能をアピール
職務経歴書では、簿記の知識や技能を活かせる業務内容があった場合は、それを具体的に示すことが大切です。例えば、売上管理や仕入先管理、経費管理など、簿記の知識が必要な業務内容がある場合には、それを詳細に書きましょう。
以上のように、簿記3級取得者で転職未経験者の場合でも、簿記の知識や技能をアピールすることが大切です。具体的な経験や実績、自己啓発についても積極的にアピールするようにしましょう。
簿記3級をなめてた!簿記3級ってどれくらいで取れる資格なの?
簿記3級は、日商簿記検定3級、または全国商業高等学校簿記検定3級として知られる資格です。
この資格は、基本的な簿記の知識と技能を身につけた人が取得できる初級レベルの資格ですが多くの社会人が、社会人になってから勉強とは距離を置いた人も少なくないはずです。
簿記3級の勉強量は、個人差がありますが約100時間程度の勉強が必要です。
具体的な勉強方法としては、簿記の基本的な概念や用語、帳簿の作成方法、決算書の作成方法などを学ぶために、テキストや問題集を使って学習することが重要で、練習問題や過去問を解いて、簿記の理解度を深めることが必要です。
ただし、簿記の経験がない場合や、簿記に興味がない場合は、勉強にとりかかるのに時間がかかるかもしれません。
また、試験合格するためには、簿記知識だけでなく、問題を解くためのコツや技術を習得する必要もあり、合格するためには、十分な勉強時間を確保し、計画的に学習することが重要です。
簿記3級だからとなめてはいけません。