「文章理解や時事問題の対策はどうしよう、、、」と、行政書士試験の「一般知識」を勉強中の方は、このように思う方も多いのではないでしょうか。
新聞や雑誌を読み漁ったり、テレビでのニュースを見たりと、学ぶ機会はあるものの、どれが効果的なのかよくわからないですよね。
一方で、各社の新聞を全て購入し、お金と時間をかけ、毎日読み込んでいるにも関わらず、「何も得るものがなく終わってしまうのではないか、、、?」と不安に思う気持ちも持つ人もいると思います。
しかし、総合的に考え一般知識対策として、短期間でも新聞やニュース番組で学ぶのはアリと言えます。
実際に短期間でも新聞やニュース番組からの学び方によって、得られるメリットはたくさんありますので、この記事では、皆さんの不安や悩みを解消できるよう、
- 行政書士試験で足切りにならない一般知識対策
- 行政書士試験一般知識「文章理解」の対策法は?
- 行政書士試験「一般知識」対策は過去問で事足りる?
- 行政書士試験「一般知識」の時事問題対策は?
- 行政書士試験「一般知識」はニュース検定で対策できる?
を詳しく解説していきます。
ぜひ、この記事を読んで一般知識対策をしっかり進めてください。
この記事の目次
行政書士試験で足切りにならない一般知識対策とは?
行政書士試験で足切りにならないための「一般知識」の対策方法を解説しました。
行政書士試験で足切りにならない一般知識対策
・行政書士試験の出題内容
行政書士試験で出題される問題は、「法令等科目」と「一般知識等科目」に分かれていて、法令等科目に関しては「①憲法②民法③行政法④商法⑤基礎法学」の5つ、一般知識等科目に関しては「①政治・経済・社会②情報通信・個人情報保護③文章理解」3つから出題されます。
ちなみに満点300点で、合格点は180点となっています。
・行政書士試験の「一般知識等科目」で足切りにならないために
行政書士試験の一般知識で足切りにならないためには、14問中6問以上正解しないといけません。
正解が6問以上なければ足切りになってしまいますので、一般知識の対策を一切しないで試験に臨むのは無謀です。ある程度対策して臨むのが正しいといえるでしょう。
ギリギリ6問正解するのを狙うのはリスクが高いので、安全圏といえる8問以上の正解を目指して対策するのが一般的です。
実際の合格者も一般知識を8問以上正解しているケースが多いため、そのラインを目指すのが最も妥当です。
・文章理解の対策が重要
「一般知識等科目」の試験範囲は、政治・経済・社会のジャンルから7問前後でおよそ半数を占めますが、だからといって政治・経済・社会を重点的に対策するのが必ずしも正しいとはいえません。
なぜなら政治・経済・社会はあまりにも範囲が広いため、対策がしにくいからです。
一切対策しないのはさすがに極端ですが、優先度は低くても構いません。過去に何度か出題されている問題もありますので、ピンポイントで狙いを絞って対策すると効果的です。
では何を重点的に対策するのかといえば、政治・経済・社会よりも「文章理解」の学習を進めることがおすすめです。
なぜなら、現代文の読解が求められるジャンルですので、対策を誤らなければ正解することは可能ですので、十分に対策して試験に臨むことが、足切りにならないためのポイントです。
行政書士試験一般知識「文章理解」の対策法は?
・「一般知識等科目」の試験対策は?
「一般知識等科目」の試験対策として、文章理解の対策を重点的に進めるには、とにかく「文章を読み、その内容を理解し、解釈する力」である読解力をトレーニングするのが効果的です。
そう聞くと拍子抜けしてしまうかもしれませんが、それが一番の対策法なのは否定できません。読解力が十分なレベルに達していれば、正解する可能性は高くなります。
ただ注意しておくべきことは、文章理解に関しては、今現在の起きている現象だけでなく、その背景までも把握しておくことが重要です。
・評論文対策は筆者の立場に立つ
また試験では、評論文から出題されることがありますが、評論文は形式が決まっていることが多く、型通りに記されていることがめずらしくないため、文章の構造さえ理解できれば読解は決して難しくありません。
評論文の対策としては、筆者がどのように主張しているのか?何を比較に挙げているのか?「話題・主張・論展開」に意識を向けて文章を読み解きます。要するに筆者の主張したいこと、論展開している内容を見抜けば良いのです。
文章は違っていても、例を挙げて同じことを主張しているケースはよくあります。同じことを主張しているのですから、内容はすべて共通しているということです。また、何かを比較に挙げているのは、主張をわかりやすくするためです。
・評論文を読み解くには?
問題文を読んで理解度を試される文章問題ですので、このような考え方で評論文を読解していけば、案外簡単に文章の内容を理解できます。
評論文の読み解き方が理解できていれば、どんな問題が出題されても突破口は見つかるため、慌てずに対応できます。
十分な読解力をしっかり備えることが、そのまま文章理解の有効的な対策法です。
行政書士試験「一般知識」対策は過去問で事足りる?
・過去問は重要な一般知識対策
行政書士試験の「一般知識」対策は、過去問だけで事足りるわけではないものの、過去問を解いて出題の傾向と対策を見極めることは、とても重要です。
たとえば問題数が多い政治・経済・社会は、過去問を解いて頻繁に出題される問題を重点的に覚えるのが効果的ですが、これら政治・経済・社会のすべてをカバーするのは不可能ですから、ある程度は的を絞らないといけません。
博打的に山勘で出題問題の的を絞るのは、外れた場合のことを考えますと避けたいので、できる限り過去問から出題傾向を探っていきましょう。
・過去問を利用して出題範囲を把握する
過去問データから、頻繁に出題される問題が把握できれば、あとはそのテーマに関連した範囲を勉強するだけです。
出題問題をドンピシャのピンポイントで当てるのは至難の業ですが、ある程度出題される範囲を把握することで、その範囲内で勉強しておけば内容が頭の片隅に残り、試験の時に記憶が残っているため思い出しやすくなります。
全問正解は難しくても、何問かは確実に正解を拾えます。
・情報通信のジャンルも抑えておく
また、近年は一般知識の情報通信のジャンルからも出題されていますが、どのようなインターネット用語が出題されているのか、過去問を解いて傾向を把握しておくと対策しやすいです。
インターネットやIT関連のニュースで話題になっている業界用語は、押さえておいて損はありません。情報通信に関連した用語の一覧をチェックしておくと幅広くカバーできます。
このように一般知識対策は過去問である程度はカバーできます。ただ、それだけでは合格には得点が足りませんので、他の対策も講じる必要はあります。
行政書士試験「一般知識」の時事問題対策は?
・時事問題の対策は新聞
行政書士試験「一般知識」の時事問題の対策には、オーソドックスですが新しい知の発見や、社会との接点を作れる新聞をおすすめします。
時事問題に疎くて基本から学びたい場合は、新聞は大人向けではなく、わかりやすく解説された中高生向けの新聞「中高生新聞」が読売新聞・朝日新聞から発行されていますので、それらをお勧めします。
もっとわかりやすさを求めるなら、毎日新聞・読売新聞・朝日新聞からは「小学生新聞」も発行されています。
・インプットのコツは自分なりの興味を持つこと
時事問題対策は、日々の知識のインプットと、自分の考えのアウトプットすることの積み重ねがとても重要ですので、世の中で話題になっているニュースを無視せず関心を持ち、定期的に情報収集をおこなうのが対策のポイントです。
新聞を読み進める中で、わからない点があれば地道に調べてインプットを重ねていくことで、知識の層がミルフィールのように薄いながらも積み重なっていきますので、着実に理解していくことが大切です。
・全てを掘り下げる必要はない
また、時事問題はテーマが関連していることも多いため、それぞれを別々に覚えようとすると骨が折れますので、関連付けて理解と暗記を習慣付けると頭に入りやすく記憶に残りやすくなります。
何か共通項を見つけてまとめて覚えると効率的です。
行政書士試験「一般知識」の時事問題対策という意味では、必ずしも深く掘り下げ理解を掘り進める必要はなく、自然と興味が湧く事項に関しては、どんどん掘り下げていくべきだと思いますが、わざわざ試験対策だけのために掘り下げるのは、時間の無駄ですので浅く広くを基本に取り組むのが効果的です。
時事問題を対策したからといっても必ず正解するとは限りませんが、何も対策しないよりは圧倒的に正解率は向上しますし、行政書士として普段からニュースをチェックして知識人でありながら、人生を楽しめる人として、人間力の底上げをしていきましょう。
行政書士試験「一般知識」はニュース検定で対策できる?
・ニュース検定で一般知識対策
行政書士試験の「一般知識」は、行政書士として身に着けておくべき一般常識の問題が出題されますが、その対策の一つとして、特定非営利活動法人日本ニュース時事能力検定協会が運営するニュース検定という手があります。
このニュース検定とは、新聞やテレビのニュース報道を読み解き、活用する力を養い認定する検定「ニュース時事能力検定」ですので、その問題集を解くことは、行政書士試験「一般知識」の対策になる部分があります。
・ニュース検定で時事力を高める
例えばニュース検定を活用することで、今の自分を取り巻く世界情勢、それらの歴史、それらに関わる五つの分野(政治、経済、暮らし、社会・環境、国際)の時事問題を、自分の問題としてとらえる習慣が身につくことで時事力を深めていくことができます。
そのため「最近の時事ニュースをあまり追っていなかったから、テキストを活用して一気に理解しておきたい、、、」と、時事ニュースの概要や全体像を効率的に把握したい場合は、ニュース検定で対策するのも有効な一手です。
・ニュース検定は一般知識対策の一つとして有効
ただ、ニュース検定”だけ”に「一般知識」対策を頼るのは不安が残りますので、自分でも新聞などで時事ニュースをチェックするなど、他の対策もしておくとより安心です。
時事ニュースは範囲が広いため、特定のニュースだけを勉強しておけば問題なく得点できるとはいいきれません。
そもそも行政書士試験の一般知識には、時事問題だけでなく政治・経済・社会や文章理解、情報通信からも出題されます。
ニュース検定は幅広くカバーしていますが、文章理解の問題に正解するには読解力を向上させるトレーニングも必要不可欠で、一般知識をニュース検定”だけ”で対策するのは抜けがある恐れもありますので、新聞などの他の対策にもしっかりと力を入れる必要はあります。