簿記

簿記2級意味ない?でも簿記2級があれば食いっぱぐれないって本当?

2023-03-07

簿記2級があれば食いっぱぐれないって本当?簿記2級のメリットとは

簿記アップデート

簿記2級があれば食いっぱぐれない?

簿記2級があれば食いっぱぐれないって本当かどうかですが、いいえ、食いっぱぐれることはあり得ます。

簿記を必要とする仕事については、大抵の人が事務・経理業務で必要なため、簿記資格を持っていたら即座に業務に応募して合格すると思っている方が多いんですが、実はそうではありません。

簿記2級があっても食いっぱぐれる場合

もっと言えば、簿記2級の資格を持っていても、業務でその能力を生かせなかった場合、残念ながら食いっぱぐれます。

簿記2級の資格が大きなメリットになるのは、転職する際の履歴書・職務経歴書に書けるということと、与えられた業務をこなせるようになってからです。

たとえば、簿記・経理経験者で、5年間経理をやっている人がさらなるスキルアップとして簿記2級を取得するのは大きなメリットとなりますが、簿記2級を持っているけど、経理等の仕事を全くしていない人、これは大きなメリットにはならないです。

簿記2級が意味ないと言われる3つの理由

意味がないと言われる3つの理由

理由1:開業に必要な資格ではないから

簿記2級が意味がない資格だと言われている理由は、独立開業に必要な資格ではないからです

つまり、自分で何かビジネスを興そうとするスタートアップ企業の場合、会計処理などは極端な言い方をすると誰でもできるため、会計知識があることを証明できても意味がないという意見があります。

むしろ、会計知識よりも実際にパソコン処理でデータ入力を間違えないという方が重要なので、会計知識については後から学べばそれで足ります。

簿記2級は、公的資格であり国家資格と違いますので、意味がない資格だと言われています。

ちなみに文部科学省は、国家資格についてこのように定義しています。

国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。

引用:文部科学省

理由2:実務経験のほうが重要とみる企業が多いから

正直な話、資格よりも実際の業務ができる、これが企業からすれば全てです。

資格を持っているこの場合、簿記2級の資格を持っている人を仮に雇い入れたとして、その人物が仕事ができない人だった場合、実務経験を積んでいる人物の方がどう考えても企業が雇うべき人物になるため、実務経験に乏しい可能性がある、簿記2級のライセンスを持っている人物は企業からすれば不要となるのです。

理由3:会計や経理は機械化されて行っているから

現在、会計経理については多くが機械化されていてAIが代行しつつありますので、結論として簿記というライセンス自体が意味がなくなり、勝手に端末が処理してくれるから人は不要となる可能性もあります。

簿記2級活かせる仕事3選

活かせる仕事1:ベンチャー企業の経理会計

ベンチャー企業は経理担当者を設置していますが、規模によっては経理担当者が不在ですぐにでも簿記2級とか3級の資格を持っていて経理の仕事をしたことがある人物を募集していたりします。

もちろん未経験者でも資格さえあればOKですという企業もあるため、ベンチャー企業の経理業務の仕事で簿記2級を生かすのは有意義です。

活かせる仕事2:小規模企業や個人経営店

個人経営のお店は、確定申告などを一人で行っている場合も多いですが、第3者に一任するということも意外に多いのです。

この場合、簿記2級の資格を持っていれば、確定申告時の書類について整理したうえで、税金を抑えることができるかもしれないということから採用されるケースもあります。

つまり、数字のエキスパートだからという方向から節税という方法について、ぜひともやってほしいということから従業員として雇入れられるケースがあるというのが簿記2級になります。

簿記2級は確定申告のようなものも扱うため、知識を持つ人が個人経営店ではほしい人材だということです。

活かせる仕事3:会社の一般事務:

これは、会社であればどのような会社でも採用される可能性があるということで、一般の事務員として採用されるということです。

事務員の作業については、給与明細のほか、商品の売れ筋などをグラフ化するなどがあり、こうした事務員のお仕事でも簿記2級の資格を持つ人を募集していたりします。

事務員はまさに簿記2級が生かせる職場だと言えるのは、たくさんの数字を扱うからであり、簿記1級が取り扱うような極めて高度な経営についての書類を作成するはありませんが、経営に関する書類等の作成もあります。

簿記2級持ち30代経理未経験の転職は実務経験なしでも大丈夫?

簿記2級を持っていて、30代で経理未経験の人物が経理に転職するとなると、実務経験なしでも大丈夫であるかどうかですが、微妙であるというのが答えです。

なぜなら、20代で経理の仕事をしている人物が仮にいた場合、20代の人物が経理主任だった場合、30代の経理未経験者の方についてどう思うでしょうかという問題が生まれます。

おそらく、一から30代の人に仕事を教えなければならないので、20代の人は30代の人を教育するに際し、「どうしよ?」と考えるでしょう。

問題は経理主任という立場にある人は、仕事を円滑に進めていくことを優先しますので、30代の人が仕事覚えが悪いと判断した場合、容赦なく、経理の仕事からつまみ出すと考えます。

ですので、30代の経理未経験者が転職という方向で実務経験なしで仕事を覚えていくか、もしくは仕事を完遂できるようになるかについては未知数でありますので、「大丈夫!」とは言い切れず、微妙であるという表現になります。

経理会計部門では、主任がいて、主任は絶対的な権限として人材に対して取捨選択が許される立場にあるため、主任が30代の簿気持ちの人で実務経験がない人物について仕事を覚えないから使えないと判断した場合、残念ながらその人物は仕事を任せてもらえず、会社で居場所がなくなるでしょう。

簿記2級すごい!簿記2級を取って役に立ってよかったこと

・簿記2級を取って役に立つ点
自分がすでにお金にかかわる立場で仕事をしている場合、簿記2級を取得することで役に立ってよかったと思える点は、信頼が生まれるという点が最大の役に立ってよかったことです。

簿記2級は経営などにおいて問題点を把握することが求められるため、実務で問題点があるのではないかということを知った場合、それを報告することが可能です。

喜ぶ男女

仕事を通して信頼が生まれる

そして、報告した内容について事実であると経理などの主任が判断をした場合、生まれるのが信頼になりますので、簿記2級を取得してよかったと思えるのは会社の同僚からの信頼のほか、自分よりも立場が上の人物からの信頼です。

特に、間違っていると思えるデータの指摘についてはとても重要ですし、銀行なんかであれば特に、主任と言える人物は間違いを探すために躍起になっていると言ってもよいわけですから問題点を把握することの重要性を理解している簿記2級という資格については取得してよかったと思えます。

さらに簿記1級になると経営状態について分析することが求められますが、簿記2級でもそうした分析まではいかないんですが、業務であれば、間違っている点を指摘して修正することを可能としていますので、間違いを指摘する際、説得力を生むという方向から役に立っている資格だと言えます。

簿記に関する記事

簿記を学ぶ メリットと仕事について

簿記

2023/3/8

簿記を学ぶメリットや簿記を活かせる仕事をご紹介

簿記を学ぶ4つのメリット! 簿記を学ぶメリットは多くあります。この項ではそのメリットを4点説明します。 簿記は何に役立つ?簿記を勉強する意味は? メリット①:経営の基礎知識を身につけられる 1つ目は。経営の基礎知識を身につけられることです。簿記を学ぶことで、経営に必要な基礎的な知識を身につけることができます。会計情報を分析し、企業の財務状況を判断することができるため、経営者としての視点を持つことができます。 メリット②:就職・転職に有利になる 2つ目は、就職・転職に有利なスキルであることです。簿記の知識は ...

もっと見る

簿記

2023/3/14

「日商簿記一級」資格試験の合格率は?簿記1級試験の難易度や独学可能か解説

「商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算」を高度なレベルで習得し、経営管理や経営分析ができるスペシャリストとして人気の「簿記1級」講座。合格すると税理士試験の受験資格が得られるという、税理士を目指す方にとっても強みとなる資格です。 しかし、、、 このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか? この記事では「簿記1級」の合格率や試験難易度や独学可能か?ついてご紹介します。 日商簿記一級試験の合格率ってどのくらい? 簿記1級試験の合格率は、 ...

もっと見る

簿記3級メリット

簿記

2023/3/10

簿記3級意味ないと言われる3つの理由と簿記3級のメリットとは

簿記3級意味ないと言われる3つの理由 簿記3級は、日商簿記検定において初級レベルの資格であり、簿記の基礎的な知識や技能を身につけ、日常業務に必要な会計処理ができることを証明する資格となっています。主な試験内容は、仕訳帳、原始記録、決算書などの基礎的な簿記の知識や技能に関するものです。 商工会議所では、簿記3級のレベルを『基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル』と定義されています。 引用:商工会議所の検定試験 簿記3級は、 ...

もっと見る

簿記

2023/3/14

「日商簿記三級」資格試験の合格率は?簿記3級試験の難易度や独学可能か解説

確定申告や財務諸表作成などの実務で役立つ経理、会計の基礎が習得できる人気の「簿記3級」講座。さまざまな業界に転職を目指す方にとって、強力な強みとなる資格です。しかし、、、 このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか? この記事では「簿記3級」の合格率や試験難易度や独学可能か?ついてご紹介します。 「日商簿記三級」資格試験の合格率ってどのくらい? 簿記。その仕事は、賃借対照表や損益計算書などの決算書と言われる財務諸表などをまとめる仕事 ...

もっと見る

簿記

2023/3/14

「日商簿記二級」の合格率は?簿記2級試験の難易度や独学可能か解説

簿記2級は、財務諸表の作成や、その財務諸表の数字から「どんな意味を持つか?」までを理解できる、経営管理に役立つレベルの高度な商業簿記・工業簿記の知識が学べる国家資格です。社内でのキャリアアップや独立を目指す方にとって、強みとなる資格です。 しかし、、、 このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか?この記事では「簿記2級」の合格率や試験難易度や独学可能か?ついてご紹介します。 「日商簿記二級」試験の合格率ってどのくらい? 2021年6 ...

もっと見る

Sound23で紹介する簿記講座

ユーキャン

2023/3/17

ユーキャンの簿記3級通信講座ってどう?評判や口コミ、費用をまとめました

簿記とは、企業が資本増加のために、保有している各資本(財務・製造・知的・人・自然等)を分配して行う事業取引を帳簿に記録し、正確な財務諸表を作成するためのスキルであり、「簿記3級資格」は基本的な経理知識を証明できる資格となります。 簿記の下地もなく、一日一時間しか学習時間が取れない初学者が簿記3級講座を選ぶなら、オリコン顧客満足度調査「通信講座 簿記」において2年連続第一位を獲得し、「次に何をすべきか?」という合格までのスケジュールを自動管理でき、弱点を効率的に克服できる「ユーキャン」はオススメです。 「ユ ...

もっと見る

資格の大原

2023/3/17

「資格の大原」簿記3級通信講座ってどう?評判や口コミ、料金をまとめました

簿記の下地もなく、毎日の仕事が忙しく、学習時間が取れない簿記初学者が簿記3級講座を選ぶなら、2020年の日商簿記3級試験の合格者907名も輩出実績があり、「最⼩の努⼒で最⼤の効果」を発揮させる一発合格主義の「資格の大原」はオススメです。 「資格の大原が気になっているけど、まだ迷う、、、」という人は、ぜひ参考にしてみてください。 「資格の大原」簿記3級Web通信講座の「やめとけ」悪い評判・口コミ どの行政書士の通信講座にも、メリットもあれば必ずデメリットもあります。 まずは、資格の大原の簿記3級講座のTwi ...

もっと見る

スタディング

2023/3/17

スタディングの簿記3・2級講座ってどう?評判や口コミ、料金をまとめました

簿記とは、企業が資本増加のために、保有している各資本(財務・製造・知的・人・自然等)を分配して行う事業取引を帳簿に記録し、正確な財務諸表を作成するためのスキルであり、「簿記3級資格」は基本的な経理知識を証明できる資格となります。 簿記の下地もなく、毎日の仕事が忙しく、机に向かって学習する時間がなかなか取れない簿記初学者が簿記3級講座を選ぶなら、スマートフォンやPCを使ってスキマ時間を活用する学習の通信講座「STUDYing(スタディング)」はオススメです。 「スタディングが気になっているけど、まだ迷う、、 ...

もっと見る

LEC

2023/3/17

LECの簿記3級通信講座ってどう?評判や口コミ、料金をまとめました

簿記とは、企業が資本増加のために、保有している各資本(財務・製造・知的・人・自然等)を分配して行う事業取引を帳簿に記録し、正確な財務諸表を作成するためのスキルであり、「簿記3級資格」は基本的な経理知識を証明できる資格となります。 簿記知識の下地もなく、一日一時間程度しか机に向かっての学習時間が取れない初学者が簿記3級講座を選ぶなら、簿記2級試験の合格率が全国平均の8.1倍を誇る「LEC(東京リーガルマインド)」はオススメです。 「LEC(東京リーガルマインド)が気になっているけど、まだ迷う、、、」という人 ...

もっと見る