簿記2級があれば食いっぱぐれないって本当?簿記2級のメリットとは

簿記2級があれば食いっぱぐれない?
簿記2級があれば食いっぱぐれないって本当かどうかですが、いいえ、食いっぱぐれることはあり得ます。
簿記を必要とする仕事については、大抵の人が事務・経理業務で必要なため、簿記資格を持っていたら即座に業務に応募して合格すると思っている方が多いんですが、実はそうではありません。
簿記2級があっても食いっぱぐれる場合
もっと言えば、簿記2級の資格を持っていても、業務でその能力を生かせなかった場合、残念ながら食いっぱぐれます。
簿記2級の資格が大きなメリットになるのは、転職する際の履歴書・職務経歴書に書けるということと、与えられた業務をこなせるようになってからです。
たとえば、簿記・経理経験者で、5年間経理をやっている人がさらなるスキルアップとして簿記2級を取得するのは大きなメリットとなりますが、簿記2級を持っているけど、経理等の仕事を全くしていない人、これは大きなメリットにはならないです。
簿記2級が意味ないと言われる3つの理由

理由1:開業に必要な資格ではないから
簿記2級が意味がない資格だと言われている理由は、独立開業に必要な資格ではないからです
つまり、自分で何かビジネスを興そうとするスタートアップ企業の場合、会計処理などは極端な言い方をすると誰でもできるため、会計知識があることを証明できても意味がないという意見があります。
むしろ、会計知識よりも実際にパソコン処理でデータ入力を間違えないという方が重要なので、会計知識については後から学べばそれで足ります。
簿記2級は、公的資格であり国家資格と違いますので、意味がない資格だと言われています。
ちなみに文部科学省は、国家資格についてこのように定義しています。
国家資格とは、国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。
引用:文部科学省
理由2:実務経験のほうが重要とみる企業が多いから
正直な話、資格よりも実際の業務ができる、これが企業からすれば全てです。
資格を持っているこの場合、簿記2級の資格を持っている人を仮に雇い入れたとして、その人物が仕事ができない人だった場合、実務経験を積んでいる人物の方がどう考えても企業が雇うべき人物になるため、実務経験に乏しい可能性がある、簿記2級のライセンスを持っている人物は企業からすれば不要となるのです。
理由3:会計や経理は機械化されて行っているから
現在、会計経理については多くが機械化されていてAIが代行しつつありますので、結論として簿記というライセンス自体が意味がなくなり、勝手に端末が処理してくれるから人は不要となる可能性もあります。
簿記2級活かせる仕事3選
活かせる仕事1:ベンチャー企業の経理会計
ベンチャー企業は経理担当者を設置していますが、規模によっては経理担当者が不在ですぐにでも簿記2級とか3級の資格を持っていて経理の仕事をしたことがある人物を募集していたりします。
もちろん未経験者でも資格さえあればOKですという企業もあるため、ベンチャー企業の経理業務の仕事で簿記2級を生かすのは有意義です。
活かせる仕事2:小規模企業や個人経営店
個人経営のお店は、確定申告などを一人で行っている場合も多いですが、第3者に一任するということも意外に多いのです。
この場合、簿記2級の資格を持っていれば、確定申告時の書類について整理したうえで、税金を抑えることができるかもしれないということから採用されるケースもあります。
つまり、数字のエキスパートだからという方向から節税という方法について、ぜひともやってほしいということから従業員として雇入れられるケースがあるというのが簿記2級になります。
簿記2級は確定申告のようなものも扱うため、知識を持つ人が個人経営店ではほしい人材だということです。
活かせる仕事3:会社の一般事務:
これは、会社であればどのような会社でも採用される可能性があるということで、一般の事務員として採用されるということです。
事務員の作業については、給与明細のほか、商品の売れ筋などをグラフ化するなどがあり、こうした事務員のお仕事でも簿記2級の資格を持つ人を募集していたりします。
事務員はまさに簿記2級が生かせる職場だと言えるのは、たくさんの数字を扱うからであり、簿記1級が取り扱うような極めて高度な経営についての書類を作成するはありませんが、経営に関する書類等の作成もあります。
簿記2級持ち30代経理未経験の転職は実務経験なしでも大丈夫?
簿記2級を持っていて、30代で経理未経験の人物が経理に転職するとなると、実務経験なしでも大丈夫であるかどうかですが、微妙であるというのが答えです。
なぜなら、20代で経理の仕事をしている人物が仮にいた場合、20代の人物が経理主任だった場合、30代の経理未経験者の方についてどう思うでしょうかという問題が生まれます。
おそらく、一から30代の人に仕事を教えなければならないので、20代の人は30代の人を教育するに際し、「どうしよ?」と考えるでしょう。
問題は経理主任という立場にある人は、仕事を円滑に進めていくことを優先しますので、30代の人が仕事覚えが悪いと判断した場合、容赦なく、経理の仕事からつまみ出すと考えます。
ですので、30代の経理未経験者が転職という方向で実務経験なしで仕事を覚えていくか、もしくは仕事を完遂できるようになるかについては未知数でありますので、「大丈夫!」とは言い切れず、微妙であるという表現になります。
経理会計部門では、主任がいて、主任は絶対的な権限として人材に対して取捨選択が許される立場にあるため、主任が30代の簿気持ちの人で実務経験がない人物について仕事を覚えないから使えないと判断した場合、残念ながらその人物は仕事を任せてもらえず、会社で居場所がなくなるでしょう。
簿記2級すごい!簿記2級を取って役に立ってよかったこと
・簿記2級を取って役に立つ点
自分がすでにお金にかかわる立場で仕事をしている場合、簿記2級を取得することで役に立ってよかったと思える点は、信頼が生まれるという点が最大の役に立ってよかったことです。
簿記2級は経営などにおいて問題点を把握することが求められるため、実務で問題点があるのではないかということを知った場合、それを報告することが可能です。

仕事を通して信頼が生まれる
そして、報告した内容について事実であると経理などの主任が判断をした場合、生まれるのが信頼になりますので、簿記2級を取得してよかったと思えるのは会社の同僚からの信頼のほか、自分よりも立場が上の人物からの信頼です。
特に、間違っていると思えるデータの指摘についてはとても重要ですし、銀行なんかであれば特に、主任と言える人物は間違いを探すために躍起になっていると言ってもよいわけですから問題点を把握することの重要性を理解している簿記2級という資格については取得してよかったと思えます。
さらに簿記1級になると経営状態について分析することが求められますが、簿記2級でもそうした分析まではいかないんですが、業務であれば、間違っている点を指摘して修正することを可能としていますので、間違いを指摘する際、説得力を生むという方向から役に立っている資格だと言えます。