この記事の目次
簿記3級に出題される難しい仕訳問題!覚え方3つのコツ
簿記3級で出題される問題の中でも苦戦させられるのが仕訳問題で、この仕訳問題を覚えるコツとして挙げられるのが、「問題を解きながら覚える・基礎的な勘定科目を覚えて発展させる・丸暗記しない」という3つのコツです。
仕訳問題を覚える3つのコツ
問題を解きながら覚える
まず、仕訳問題は解きながら覚えることで簿記全体のイメージがつくとともに、理解して覚えることができます。仕訳を覚える場合、実際に帳簿をつける時に理解しているか、理解していないかによって仕訳ができるかどうか決まってくるからです。また、試験にも出てこないような未知の項目に対しても理解しながら覚えていれば適切な仕訳が可能になります。
基礎的な勘定科目を覚えて発展させる
次に基礎的な勘定科目を覚えて応用していく方法も有効です。最初に資産や負債、収益、あるいは費用といったように各分野の基礎的な勘定科目を覚えます。この基礎的な勘定科目を覚えたところから問題を回答しつつ覚えていくという方法です。基礎的な知識を定着させてから覚えていくので、応用的な勘定科目が出てきても回答しやすくなり、仕訳問題の練習も高いモチベーションを維持しながら回答することができ、覚えることも容易です。
丸暗記しない
最後が丸暗記しないということです。単に丸暗記しても仕訳問題は解けません。ひたすらストレスを感じて覚えるのも不十分になることが多く挫折の原因になります。あくまで先ほど紹介した方法で覚えましょう。
簿記3級の勘定項目問題が難しい…勘定記入の法則の覚え方コツ
勘定記入問題は、苦手意識の強い方も少なくありません。発生した取引の問題に対して勘定科目がいくら増減したかなど各勘定に記入する方法は、混乱する方も実際多くいます。
こういった勘定記入に対して一定のルール、法則を覚えるのがポイントで「資産、負債、純資産、費用、収益の5項目の場所を知っておくこと」と「お金の動きのルールを覚えること」です。
勘定記入の法則と覚え方のコツ
資産、負債、純資産、費用、収益の5項目の場所を知っておく
まず、位置関係を覚えます。貸借対照表の場合は借方(左)に資産、貸方(右)に負債と純資産となります。損益計算書の場合は、借方(左)に費用、貸方(右)に収益というのがポジションです。この関係をまず覚えておきましょう。ちなみに費用よりも収益が多かった場合は利益と表現できます。
お金の動きのルールを覚える
次にルールを覚えます。そのルールとはお金が増えたら先ほど紹介した場所に書き込み、お金が減ったらその反対側に記入します。資産の代表である現金を例に説明しましょう。資産(現金)は先ほどの例で言うと本来の場所が貸借対照表の左側(借方)です。そのため、お金が増えたら借方に書き込みます。
一方、お金を支払ったら資産が減るので逆方向の貸方へ書き込むといった形です。さらに複式簿記の場合、収益も変化する形になります。収益はもともと右側(貸方)が本来の位置なので、お金が増えたら右側に書き込みます。
一方、お金を支払ったら逆になるので左に書き込みます。
このようにして本来の位置を知ったうえで貸借対照表、遜駅計算書の貸方、借方のいずれに書き込めば良いか判断できるでしょう。
簿記3級の試算表の書き方難しい…試算表でケアレスミスをなくす6つのコツ
試算表はケアレスミスを起こしやすい問題です。このミスをなくす6つのポイントとして、「①問題を読む、②こまめな仕訳、③分からない点は飛ばす、④書き込み欄のチェック、⑤重複取引の排除、⑥借方貸方の合計の確認」が挙げられます。
ケアレスミスをなくす6つのポイント
問題を読む
最初に問題を落ち着いて読みましょう。書くのは合計試算表なのか、残高試算表なのか、あるいは合計残高試算表なのかといった点をチェックすることが重要です。間違った試算表を作ると全てが間違いになります。
こまめな仕訳
次にこまめな仕訳を行うのも重要です。一文一文仕訳の問題だと思ってメモしていきます。こまめに仕訳をすることで試算表の作成が容易にできるでしょう。
分からない点は飛ばす
3つ目は飛ばすことです。試算表の問題は、全て理解できるものばかりだけではありません。分からない部分があれば、思い切って印をつけて飛ばします。そうすることで、後々分かってくる場合もあります。
書き込み欄のチェック
解答欄も正確に書き込むようにしましょう。単位や数字といった解答記入を誤ると問題をまとめて落とすからです。
重複取引の排除
5つ目は重複した取引がないか確認します。応用的な問題で重複した取引が記載されている場合もあり、安易にそのまま計算してしまうと重複した取引を入れてしまうからです。
借方貸方の合計の確認
最後は必ず借方と貸方の合計をチェックすることで、正確な試算表ができていないと、いずれかの項目がそのまま不一致になっています。
簿記3級の伝票会計問題「3伝票制」書き方のコツ
伝票は実際の現場でも重要な書類です。これを正確に書くことが簿記3級のポイントと言えますが、その中でも頻出するのが3伝票制です。この書き方のコツとして、「①それぞれの伝票の理解、②何を記入する伝票なのか理解すること」です。
伝票会計問題「3伝票制」のコツ
それぞれの伝票の理解
まず、3伝票は、入金伝票、出金伝票、そして振替伝票の3つで構成されていることはご存知の方がほとんどですが、そこからの理解として、入金取引を記入するのが入金伝票、出金取引を記入するのが出金伝票、振替取引を記入するのが振替伝票といったことを覚えます。
何を記入する伝票なのか理解
ここまでわかったら、何を記入する伝票なのかを理解していきましょう。
まず、入金伝票はお金(現金)が入ってくる伝票なので、借方に記入ししかも現金勘定の時に使います。一方、出金伝票は入金伝票と逆なのでお金が出ていくため、貸方に記入して現金勘定の時に記入します。ここまでは現金の場合に書くものと理解できたはずです。つまり、借方に入金伝票、貸方に出金伝票の内容を記入します。
例外は振替伝票です。これは現金のやり取りがない場合に書きましょう。例えば、後でお金が支払われる売掛金の場合は、貸方に売上、借方に売掛金と書きます。一方、後で代金を支払う買掛金の場合は逆になり、貸方に買掛金、借方に支払いとまとめます。
借方に書く入金伝票、貸方に書く出金伝票、ケースバイケースで書く振替伝票といったようなイメージで考えると書きやすいでしょう。
簿記3級の精算表問題難しい…解き方のコツ
清算表は、完成品(財務諸表)である貸借対照表や損益計算書を作成する過程をまとめた資料(チェックシート的な存在)です。この資料を作成する問題が出てきますが、説き方のコツとして、「準備と5つのステップを踏んで解いていく」といったポイントが挙げられます。
清算表問題 解き方のコツ
準備
準備といえば、当たり前かもしれませんが勉強のことです。ただ、やみくもに学習するのではなく、会計の1年を追うようにして学ぶことです。最初に決算前に行われる期中取引、仕訳帳、総勘定元帳を勉強します。この3つを学んだら決算の場面を学びます。これが清算表自体の勉強です。決算整理前残高試算表からはじまり、決算整理仕訳、決算整理後残高試算表、決算整理仕訳(修正記入)、財務諸表作成までの流れを学びます。これらを順番に学ぶことで理解力と解答力が身に付きます。
5つのステップを踏んで解いていく
次にステップを踏んで作っていくことです。清算表は、決算整理を理解したうえで5つステップを踏んで作成します。
まず、清算表の修正記入欄へ直接仕訳を記入します。2番目に修正記入欄の貸借合計を行い数字がそろっているかのチェックです。3番目は各勘定科目の確定額について埋めていき、計算の準備をします。4番目は損益計算書欄の利益計算です。差額を当期純利益として借方に記入するまで進めます。最後に貸借対照表欄の合計額を記入して貸借合計額の一致を確認すれば完成です。決算を理解し5つのステップで作成するのがコツといえるでしょう。