行政書士予備校・スクールの講師ってどう?各講座の講義で比較

行政書士予備校・スクールの講師ってどう?各講座の講義で比較

行政書士試験合格のために予備校や通信講座を選ぶ判断材料として、「講座費用・講座受講生の合格率」を重要視する人が一般的に最も多いと思います。

でも、予備校や講座選びの選択肢は、その二択だけでいいのでしょうか?

もう一つの重要な選択肢は、「講師選び」。

選択肢の中に「講師」を最も重要な選択基準としている受講生も間違いなくいます。行政書士の予備校や通信講座には、業界で有名な講師が多数存在します。人気の有名講師には、人気になる理由が必ずあるわけです。

ただ、これは実際に受講してみないと分からない部分がたくさんありますが、各講座のホームページに無料体験講義の動画が掲載されていますので、その動画をもとに、行政書士予備校の講師たちを比較してみたいと思います。

目次

行政書士の予備校や通信講座を講師で選ぶのはあり?

行政書士試験合格のために、予備校や通信講座を「講師を基準に選ぶ」という選択もあるべきだと思います。私は、重視すべき重要な基準だと思っています。

先ほども言いましたが、人気講師は受講生(市場)が決めるべきもので、予備校や通信講座がいくら推しても、講師自身の実力が伴わなければ人気講師になることはできません。

人気講師になるには、「合格」という目に見える実績が必要です。

合格率や合格者数など、合格という実績を残し続けることで、その評判が評判を呼び、多くの受講生が集まり、さらに合格者が増えていく、、、という良い循環が雪だるま式に大きくなって人気講師となっていくのです。

ただ、間違えてはいけないのが「有名でない=実力がない」ではありません。優秀な講師は人気有名講師だけではありません。あまり目立たないけど、実はとても優秀という講師もたくさんいます。

講師との相性はとても重要!事前に確認するべき

ただし、注意しておかなくてはいけないのが、いくら人気講師だと言っても、あなたにその講師の講義が合うかどうかは分かりません。

その講師の人気と、あなたとの相性は全くの別問題で、いくら人気の講師でも、あなたには全く合わないという場合もあり得ます。

また、行政書士講座となれば、一年以上もの間、予備校や通信講座などで学ばなければなりませんが、もし運悪く相性が合わない講師に当たってしまうと、もう地獄です。

ですので、そんな地獄を味合わなくていいように、事前に各予備校や通信講座のホームページに体験講義が掲載されていますので、実際の講義の様子を確認してほしいと思います。

注意しておきたいのは、インターネット上に転がっている講師の口コミ評判の声には「◯◯講師の講義は分かりやすい!」という声もあれば、「◯◯講師の講義は分かりにくい、、、」という声も当然ながらあります。口コミ評判を参考にするべきですが、あくまで参考程度に。

行政書士予備校・通信講座の講師ランキング一覧

個人的な主観で、各司法書士の予備校や通信講座の講師一覧表を作りましたのでご確認ください。1校に複数の人気講師がいる場合もありますが、基本1校1講師でご紹介していくことにします。

予備校・通信講座名 講師名 内容 話し方 映像 合計
LEC 横溝慎一郎講師

7点

TAC 神田理生講師 7点
アガルート 豊村慶太講師 8点
フォーサイト 福澤繁樹講師 4点
伊藤塾 平林勉講師 4点
資格の大原 持田祐次講師 6点
クレアール 杉田徹講師 5点
スタディング 竹原健講師 9点

※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

行政書士予備校・通信講座の講師の講義ってどうなの?

実際に行政書士の予備校や通信講座が提供している無料版の講義動画を視聴した感想を掲載していきます。

このような講座は「講師の権威で成立する」という構造のため、独善的になりがちですが、受講生の理解を深めるために、動画講義にどのような工夫が見られるでしょうか?

あくまでも私の主観ですので、あなたの感覚と合うか分かりませんが、ぜひ参考にして見てください。

LEC行政書士講座:横溝慎一郎講師

<画像:LEC公式サイトより>

●≪プロフィール≫中央大学法学部法律学科卒業。中学・高校・大学受験指導、看護学校・大検受験指導を経て2001年から現職。学習指導にとどまらず受験生活全般にわたる的確なアドバイスができる数少ない講師。「かゆいところに手が届く講義」「問題が解けるようになる講義」がポリシー。

LECの横溝慎一郎講師の体験講座

LECの横溝慎一郎講師は、「<民法>債権1回目:無料体験」という2時間55分3秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

LECの行政書士講座の横溝慎一郎講師が行う講義内容は、分かりやすいと言えます。

テキストに忠実な内容になっているので、テキストを用意して見ながら動画を視聴することで、実際に授業を受けているような形でどんどん内容が入っていく印象を受けますが、動画の内容自体には残念な点もいくつかあります。

それは、画質が悪い事としばらく無音の状態になることです。

画質は何となく暗く、何とか動画にしたというような印象を受け、見にくい感じましたし、無音の状態になる所も度々あったので、スキップしながら視聴する必要があります。

特に気になった点は、準備の様子(マスクを外すシーンなど)まで撮影されてしまっていることで、これは編集段階で削除しておいてほしい点です。

多くの講義動画では、一切映さないシーンまで、映してしまってアップロードしているのは良い印象ではありません。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

LECの行政書士講座の横溝慎一郎講師の声の大きさや話すスピードについてですが、声の大きさは十分で、のびのびとした聞き取りやすい話し方でした。

講師が撮影されているシーンは手ぶりで表現しているので、こちらもリズムを感じながら授業を受けられます。

気になる方は、音声だけでテキストを見ながら利用する方法でも問題ないので、そう言った利用の方法も可能です。

話すスピードは、聞き取りやすいスピードで快適ですし、抑揚がはっきりしているので、頭に入りやすい内容です。

「重要な点はアンダーラインです」、と必ず一言添えている点も工夫に感じられました。

もともと気持ち早めに話しているので、1.5倍にすると若干慣れが必要な可能性があり、その点は繰り返し視聴するようにするのがおすすめです。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

LECの行政書士講座の横溝慎一郎講師が行う講義では黒板の板書はありません。

スタジオの撮影で、テキストのアップなどを交えながら話すスタイルですが、板書をしない代わりにテキストに沿って進めているので、視聴しやすい動画になるように工夫している印象を感じられました。

ただ、テキストをそのまま撮影している方法には、好みが分かれます。

テキストのページをそのまま撮影しているので、実際の講義を受けているライブ感はあるものの、時々傾いている時があり、単独で視聴するとストレスを感じる可能性があります。

このスタイルは、講義を実際に受けていると言うイメージで利用する分には良いかも知らないという印象ですが、講義動画として見た場合、テキストなしで単独利用する場合は、あまり快適な動画ではないかもしれません。

赤ペンが邪魔に感じられる点も注意です。

度々テキスト撮影画面になって、重要な点について赤ペンを取り出して引くシーンがありますが、このシーンでは、手の震えやキャップを外すような動作などが気になって集中できない可能性があることも事前に知っておきましょう。

  • 【内容】◯:内容は分かりやすいが、「画質が悪い」「無音」部位が少し気になる部分
  • 【話し方】◎:リズム感あるのびのびとした話し方は聞き取りやすい
  • 【映像】◯:好みが分かれますが、実際の講義を受けているライブ感を味わえる

【合計:7点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

TAC行政書士講座:神田理生講師

<画像:LEC公式サイトより>

●≪プロフィール≫「慶應義塾大学卒業。長年にわたり、行政書士講座の講師をしていますので、効率的な学習で合格に導く「正しい知識と方法論」を伝えることができる講師です。

TACの神田理生講師の体験講座

TACの神田理生講師は、「行政書士試験攻略の正しい学習法」という44分2秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

TACの行政書士講座の神田理生講師は、話す内容が明確でした。

その理由は、重要な点をあらかじめ板書した状態からスタートしていることです。

あらかじめ、「どのようなことを話すか?」ということが、すべて書かれているので、予測がしやすく、状況に応じて板書部分を見たり、あるいは先取りして板書を見て理解したうえで今の話に集中したりといったスタイルで講義を受けられます。

ただ、テキストに忠実な内容になっているわけではないので、動画単独で視聴するスタイルになりがちといった状態で学習するといった形になります。

テキストも用意してしっかり勉強したいという場合は少し利用しにくいかもしれませんので、通勤や通学中に動画視聴して内容を理解するといったスタイルに向いているといえるでしょう。

また、スライドになったり、画面が変化することが少ないので、見ていて疲れにくい点はメリットです。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

TACの行政書士講座の神田理生講師の声の大きさや話すスピードは、今一つな印象を受けました。

理由は、「①マスクをしていて聞き取りにくい」、「②声が小さい」、「③話すスピードが早い」といった3点です。

まず、「①マスクをしていて聞き取りにくい」ですが、実際の講義の動画をそのまま使っているので、多数いる受講者の前でマスクをしながら話をしています。意識して声を出している雰囲気はありますが、とにかく聞き取りにくい印象を受けました。

次の「②声が小さい」についてですが、声も小さめです。先ほどのマスクの悪い影響も多分にありますが、声が小さくて聞き取りにくいところが度々あります。ボリュームを大きめにして聞くことで理解できますが、そう言った工夫をしないと何を行っているか分からないシーンもあります。

最後の「③話すスピードが早い」については、話すスピードは、通常でも早めです。伝えたい内容が多いので早口になりやすいのだと思いますが、1.5倍で再生した場合慣れが必要です。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

TACの行政書士講座の神田理生講師の講義の黒板の板書は、見やすく理解しやすいと言えます。

ポジティブなポイントとして、板書した状態でスタートすること、字がきれいなことと、あらかじめ板書されているので、すぐに内容が理解できることです。

黒板の文字を消したり追加したりといったことを行わず、指をさしたり、声で解説したりといった工夫をしているので、消した後の汚さや追記して板書がめちゃくちゃになっていく事はありません。

また、字も意識してきれいに書いてあるので見やすく、学生時代のような癖のある字に耐えながら講義を受けるといったこともないのがポイントと言えます。

ただ、ホワイトボードに見慣れている社会人にとって、黒板の板書は雰囲気的に久しぶりで見慣れない方も多く、違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。

また、あらかじめ書かれている板書の内容のわりに講義時間が長いので、板書の情報が少なめという印象も受けました。

  • 【内容】◎:重要な点をあらかじめ板書した状態からスタートするため理解しやすい
  • 【話し方】△:話すスピードが早く、マスクをしていて少し聞き取りにくい
  • 【映像】◎:字がきれい、あらかじめ板書されているので理解しやすい

【合計:7点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

アガルート行政書士講座:豊村慶太講師

<画像:アガルート公式サイトより>

●≪プロフィール≫早稲田大学在学中にたった2ヶ月の学習期間で行政書士に合格した実績を持ちます。これまで大手資格予備校LECで12年以上にわたって、行政書士講座の指導を行ってきたことや現在も有名私立大学で行政書士の学内講座も担当しています。入門者向け講義の圧倒的わかりやすさ、面白さで延べ6000人以上の受験生を指導してきた実績がある講師です。

アガルートの豊村慶太講師の体験講座

アガルートの豊村慶太講師は、「2022年合格目標 一般知識強化講座 ガイダンス」という11分19秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

アガルート行政書士講座の豊村慶太講師が行う講義ガイダンスで、一般知識強化講座の内容が明確に伝わってくるガイダンスです。

この講座は単科講座のように短期間で内容をまとめて伝えるのではなく、腰をすえて1つ1つの問題にじっくりと取り組む本格的な講座だとわかります。

また、講座がインプットとアプトプットを両方とも網羅している、オールインワンだということも伝わりますし、総合講義でインプットし、過去問や一問一答などでアウトプットする内容だとすぐに理解できます。

さらに後半部分では、どんな方が対象者として向いているのかも理解でき、一般知識の部分にやや不安を感じていて強化したい方向けの講座だと把握できました。

ガイダンスなので動画の視聴者に購入を推奨するのが基本にもかかわらず、向いてない方についてもはっきりと明言していたのが好印象でした。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

豊村慶太講師が話す声の大きさは適切だと感じましたし、声の大きさが安定しているので、不快に感じる部分は特にありません。

ただ、話すスピードに関しては「やや速いかな」と感じる部分もありますし、早口で話す部分があるため、その部分は頭で理解するのが少し遅れます。

もしも動画を1.5倍速で聴いたら、聴き取れない部分がもっと増えてしまう可能性は高いといえるでしょう。1.5倍速で聴けば時間を節約できますが、それで聴き取れずに内容が理解できなくては意味がありません。

ですので、よほどヒアリングに自信がある方でない限り、1.5倍速で聴くのはあまりおすすめできません。慣れるまで時間がかかると思います。

ただ、所々フランクな話し方をしていたり大事な部分を2回繰り返していたりなど、話し方を工夫しているのはとても良いと感じました。親しみを持てる話し方です。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

動画の途中で、一般知識強化講座の特徴や対象を伝える説明書きに切り替わる部分がありますが、わかりにくいところがほとんどなくて非常に見やすかったです。

どんな特徴があってどんな方に向いているのか、説明書きを見れば誰でもわかるように内容がコンパクトにまとめられています。

説明書きに切り替わった後は、書いてあることを豊村慶太講師がピックアップして読み上げますが、重要な部分は赤いラインを引いたり印を付けたりして、その都度強調しています。

ですので聴覚だけでなく視覚からも、内容が自然とインプットすることが可能となり、「何を伝えたいのか?」がよくわかる説明書きなので、わかりにくいと感じる部分はほとんどありませんでした。

話をただ聴いているだけでは集中力が途切れそうになってしまうので、説明書きも取り入れて解説するのは上手いと感じました。

  • 【内容】◎:内容はとても理解しやすい講義
  • 【話し方】◯:話すスピードが少し早く感じるが、声の大きさが安定して聞き取りやすい
  • 【映像】◎:「何を伝えたいのか?」がよく理解でき効率的なインプットが可能

【合計:8点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

フォーサイト行政書士講座:福澤繁樹講師

<画像:フォーサイト公式サイトより>

●≪プロフィール≫明治大学法学部卒業で行政書士みなと合同事務所にて活躍する現役の行政書士として活躍しています。授業方針は、分かりやすくて勉強する気になる講義です。簡単で理解を促す内容や、次週の際に勉強のとっかかりになりやす講義が魅力です。そんな福澤講師の講義のモットーは「分かりやすくて勉強する気になる講義を目指したい!」です。

フォーサイトの福澤繁樹講師の体験講座

フォーサイトの福澤繁樹講師は、「サンプル講義:心裡留保」という7分28秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

フォーサイトの行政書士講座の福澤繁樹講師が行う講義内容については、間違った知識はなかったです。

ただ、「記述試験にでるから漢字はしっかりと覚えましょう」という説明がいるのか?という疑問もあり若干疑問に思いつつ拝聴を始めました。

内容は心裡留保についてでしたが、ほぼ黒板の文字をなぞり説明をしていますので、講師が必要かと問われたら絶対に必要と言い切れないとも感じました。

また、福澤繁樹講師の説明時の手の動きがきになってしまい集中できませんでした。

身振り手振りで説明に説得力を持たせようとしているのかもしれませんが、あまり意味がないように感じました。逆に指導力が薄く見えてしまったので残念でした。独学でも学べるのではないかと感じてしまいました。

今回はサンプル講義なので、実際の講義は違うのかもしれませんが、実際に試験に出た問題を提示して解説をするなどのアウトプットがないので、内容を伝えるのではなく、音読している印象が強く残りました。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

フォーサイトの行政書士講座の福澤繁樹講師の講義時の声の大きさは適切でした。

また、通常再生では、ゆっくりと話している印象でした。1.5倍速でも十分聞き取れました。

講師の声の大きさや雰囲気から感じたことは「おおらかで分かりやすく話そうとしている」印象を受けますが、裏を返すと。ただ丁寧にゆっくり説明している分、もたついて聞こえてしまうようにも聞こえました。

おそらく法律を初めて学び、行政書士試験を初受験する方に向けての話し方には適していると感じました。

法学部卒・在籍の方には心裡留保は基礎中の基礎なので、もたつき感がストレスになると思いました。また、再受験の方も同様に感じると思いました。

法律を学んだことがない初学者が「法律って難しくないかも」と思わせるのに適した話し方なのかもしれません。

新規契約者を集めるのには適した話し方でしたが、初めて法律に触れ受講した人が合格する割合は低いのではないか?と邪推してしまいました。

法律に触れたことがある人や再受験者は通常の速度で聞くのは時間の無駄に感じる方もいると思われますが、その場合は1.5倍速で聞き流すという学習のやり方は十分活用できると思います。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

黒板はカラーで文字の大きさや線は見やすかったですが、理解しやすいか?というと、正直あまりいい印象は受けませんでした。

受講生はテキストを持っているのでA,B,Cといった登場人物が書いてあるので見られるのかもしれませんが、テキストなしの画像で学習する人には不親切かもしれません。

同人物関係の別事案の際の説明がスライド2枚にわたっていたので、1枚目に記載された人物イラストが2枚目にはイラストなしのABCという人物の文字になっていました。

2枚にわたる際には小さくとも人物関係を黒板の横に記載する工夫がされていると、もっとわかりやすかったのではないかと感じました。

その部分が、とてももったいないと感じました。ペンタブで講師が黒板に記載し文字を書くことを写すことで勉強になった気になる人が多いような気がしました。明らかに初学者向けの講座だと思いました。

  • 【内容】△:黒板の文字をなぞり説明が多く、音読している印象
  • 【話し方】◯:通常再生ではゆっくり話している印象で、1.5倍速でも十分聞き取れる
  • 【映像】△:隙間時間などテキストなしで学習する人には少し分かりにくい

【合計:4点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

伊藤塾行政書士講座:平林勉講師

<画像:伊藤塾公式サイトより>

●≪プロフィール≫横浜国立大学大学院 国際社会科学研究科修了。シンプルでわかりやすい説明と合理的な解法メソッドは、受験生からも高い評価を得ており、指導を請う受験生が後を絶たない。特に、カウンセリングは予約がとれないほど、直接の指導を求める受験生が多い。そんな平林講師の講義モットーは「理念なきところに情熱なし、情熱なきところに成功なし」です。

伊藤塾の平林勉講師の体験講座

伊藤塾の平林勉講師は、「記述式問題から学ぶ!民法・行政法 基礎力再構築講義」という3時間1分54秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

動画内容は、すでに行政書士試験に向けて受験をしたことがある人が対象です。

民法による記述式の問題が、出題されたときの解答方法として問題文を読んだときに民法の総論から正解を導き出す論理的思考が要求されることを伝えています。

例題として動画の 1:42:35 秒あたりから記述式の問題文が出題され土地問題を題材にした文章問題に関しては、理解が難しかったです。

錯誤か詐欺としての判断が難しい問題で文章を読むと私は詐欺の部分に注目しますが、講師の説明を聞いて3回ほど繰り返して考えてみるとCによる第3者の嘘による詐欺だけでなく土地を売却したAが第3者のCの嘘により爆弾が埋まっていることで土地の値段が相場よりも低いと誤解(錯誤)してBに売却したことに気づかないといけないことがわかりますが、その点に関して講師の説明がわかりづらかったです。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

声の大きさや話すスピードは問題ありませんが、1.5倍速にすると講師の口調が早口になるので1.5倍速はやめておいた方が良いと思います。

動画のタイトルとして民法と行政法の再構築と書かれておりますが、無料体験講座だからか、行政法の講義がなされておりません。3時間、民法の講義だけなので行政法の勉強をして再度、理解したい人はこの動画は見なくても大丈夫かもしれません。

民法の講義をしながら受講生の方に教科書の内容についてどうですか?と聞きながら講義を進めているのが特徴です。

民法の総論を含めて物権や契約などの講義を駆け足で進めるようなスピード感がありますので、再確認するための授業としては疑問が残ります。

受講生の方は、すでに基礎知識をすでに学ばれているので問題ないとは思いますが、記述式の解答法として論理的思考から解答を導き出す手段を学ぶのであれば、もう少し時間に余裕を持った授業方法が良いと個人的に思います。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

黒板は使っていません。この動画は講師の方の解説と教科書を使って講義を進めるので、視聴者の方は教科書がないと講義についていくのはすこし大変だと思います。

オリジナル問題をWEBカメラ?で撮影した部分を映像としてUPされています。

画面には例題のオリジナル問題を写してもらえるのですが、オリジナル問題内容を講師の方からの口頭説明を聞きながら答えを導き出す方法をとるので、ストレスが少し溜まってしまいます。

できればオリジナル問題だけでなく、その問題の文章も画面に表示してほしかったです。

民法としての総論、物権の構造、契約の成立における総則の構造に関して画像が映し出されますが、画像の鮮度は問題なく見れるのでその点は良かったです。

3時間の動画内容ですので、視聴者や講義を受けた人には体力が、必要だと思います。5分の休憩もはさんんでおりますが、長時間の講義内容なので最大でも40分ほどの内容の動画制作にした方が、視聴者として助かります。

  • 【内容】◯:行政書士の初学者にはちょっと理解が難しい内容
  • 【話し方】△:ちょっと早めの話し方なので、理解がおぼつかない人には厳しいかも
  • 【映像】△:オリジナル問題内容を講師の口頭説明を聞きながら答えを導き出すのは厳しいかも

【合計:4点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

「資格の大原」行政書士講座:持田祐次講師

<画像:資格の大原公式サイトより>

資格の大原の持田祐次講師の体験講座

資格の大原の持田祐次講師は、「【行政書士】憲法条文解説 第1条」という8分20秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

「資格の大原」の行政書士講座の持田祐次講師が行う講義内容については、内容は明確で分かりやすいです。

民法、行政法に比べると重要度が低い憲法ですが、行政書士試験の対策の観点からポイントを押さえた解説だと思います。

第1条は天皇は象徴であると書かれた有名な条文ですが、特に重要な主権について講師の方が解説されています。

特に2000年の行政書士試験の時に主権についての問題が出題されたことがあると公言され主権の解説として3つの意味「統治権・最高独立性・最高決定権」があることを説明されています。

統治権が国家権力で日本の統治を認める権利である、最高独立性が外交問題において独立性を有する、最高決定権は国民の総意に基づく主権を授かるとあります。

主権の解説は高校の時でも詳しく学んでいない方もいらしゃると思いますので、受講者の方には注意をしてほしいと思います。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

話し方ついて声の大きさやスピードは問題なく、講義を聞きながら理解を深めるにはちょうど良いスピードだと思います。

1.5倍速のスピードにもできますが、講師の方の口調が速くなりますので理解しながら進めるには向いておりません。

字幕設定ができますので設定をしてみたのですが、文字おこしで間違った漢字を多く入力されているのと表示される文字が薄い黒色の字幕が表示されるので文字が見にくいですので、字幕の設定は行わない方が良いでしょう。

第1条から第99条の条文までの解説のアップロードがすんでおりますので授業を早く進めたい方は次の条文の動画を視聴してみてはいかがでしょうか。

繰り返してになりますが、高校で学んだ授業レベルと同じ内容ですので、再確認の位置づけが強いと思います。講師の方の授業内容には問題はないと思います。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

講義で黒板は使用していません。

黒板の代わりに、モニター画面に映し出されたスライドを動かしながら、憲法の条文についての解説を行っているので、内容はとても理解しやすいです。

高校時代までに学習した内容と変わった点はありませんでしたし、モニター画面を使った授業なので教科書を購入する必要はないです。

画像もモニターでの受講者にもわかりやすい鮮明度ですので画像は問題ありません。

強いて問題点あげるとすると第1条を含めた他の条文の解説動画の画面の背景色が薄い紺色(青色系)で設定されていて条文の文字も紺色(青色系)に見えるので文字が見にくいのが、改善点だと感じました。

いくつかの動画を確認したところ、条文の20条、26条、29条、30条では背景色が白色を使用していますので戸惑うことがあります。

見にくいと言っても画像の鮮明度や条文の内容確認は問題ありませんので動画を見る受講者の方の気持ち次第だと思います。

  • 【内容】◯:ポイントを押さえた解説は内容が明確で分かりやすい
  • 【話し方】◯:講義を聞きながら理解を深めるにはちょうど良い話すスピード
  • 【映像】◯:モニター画面に映し出されたスライドはとても見やすい

【合計:6点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

クレアール行政書士講座:杉田徹講師

<画像:クレアール公式サイトより>

●≪プロフィール≫早稲田大学法学部卒業の行政書士で、クレアールの口座のメイン講師を努めています。講義は、背景にテキストを表示して、ペンでマークを入れるなどしながら解説するわかりやすいスタイルで定評があります。テキストをそのまま使った講義なので、手元を見ながら並行して勉強できるのが魅力です。

クレアールの杉田徹講師の体験講座

クレアールの杉田徹講師は、「【サンプル講義】2022年度版-基本講義-憲法-単元1」という25分18秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

クレアールの行政書士講座の杉田徹講師が行う講義の伝えたい内容は明確で、とてもわかりやすいですが、動画の内容を説明する「前フリ」がかなり長い印象を受けました。

もう少し簡潔に何を知れる動画なのかを最初に説明してもらえると、より高いモチベーションで中身に入れるかなと思いました。

特に、「ここから本題に入ります」と言ってから、またしばらく前フリ的な話が続くのがすごく気になりました。不要な時間を取られてしまっている無駄を感じてしまい、その地点で見るのをやめてしまう人もいるのではないかと正直感じます。

ただ、内容についてはあまりこの手の話に詳しくない法律初学者でも、しっかり理解できるわかりやすさだと感じます。

だからこそ、もっと早めに本題に入ったほうが、視聴者の気持ちを惹きつけられる魅力的な動画になるのではないかと思います。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

杉田講師の方の声の大きさは、全体的にちょうど良く、大きくも小さくもなくまさに程よく、快適に聞けます。

ただ、少しだけ話す際の滑舌の悪さが気になるところがありましたが、基本的には聞きやすかったので、はっきり話すことをもう少しだけ意識してもらえると、より聞き取りやすくなる気がしました。

また、全体的にスピード感がある話し方の講義ですので、通常のスピードで再生するのがちょうど良かったです。

初めて動画を視聴する際に1.5倍速でいきなり聞くのは、かなり理解するのが難しい印象を受けました。特に法律初学者だと、1.5倍速での講義動画視聴では内容をほぼ理解できないでしょう。

ただ、すでにある程度予備知識がある復習などの目的で動画を見る場合については、1.5倍速を使うと時間を効率的に使えると思います。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

親しみやすい画像などが使われていて、解説している内容は憲法という初学者にとっては小難しい内容なのに、すっと内容が頭に入ってくる感じを受けます。

表示される板書の内容がごちゃつくこともないので、パッと見て言いたいことが伝わってくるところも良かったですが、板書に書かれている文字の一部と、講師の方の姿が被ってしまっているところがあるのが気になります。

ほんの少しのことなので、内容自体が読み取れないということはないものの、その被っている部分が目について、少し動画に集中しにくかったです。

また、全体的に画質が悪いところがすごく気になりました。今まさに役に立つ情報を紹介してもらえている印象を受けませんでした。古い、昔の話をされている気がしてしまったので、画質をもう少し良いものに切り替えるべきだと思います。

  • 【内容】◯:本題に入る前の前振りが気になるが、内容は理解しやすい
  • 【話し方】◯:初学者が1.5倍速は厳しいが通常再生なら聴きやすい
  • 【映像】△:全体的に画質が悪い感じを受ける

【合計:5点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

スタディング行政書士講座:竹原健講師

<画像:スタディング公式ページより引用>

●≪プロフィール≫スタディング行政書士講座を担当する竹原健講師は、早稲田大学社会科学部を卒業後、行政書士をはじめとし、さまざまな国家資格や試験の教材作成や講義を行っています。20年以上の経験があるベテランの講師です。基礎講座から過去問解法講座、記述式解法講座といったすべての講座を担当しています。その経験を活かした、短期間で合格するためのテクニックやノウハウを詰め込んだ講義をしています。

スタディングの竹原健講師の体験講座

スタディングの竹原健講師は、「失敗例から学ぶ 着実に合格する勉強法5つのルール」という7分54秒の講義動画を試聴しての感想です。

①【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

スタディング行政書士講座の竹原健講師が行う講義は、伝えようとする内容が明確で、その特徴は、「①タイトルが分かりやすい」、「②スライドの上に常にタイトルが入っている」、「③3つ程度のポイントに分けている」といった工夫で分かりやすさを感じる3点です。

まず、「①タイトルが分かりやすい」という点ですが、動画タイトルで何を伝えたいか分かりやすい工夫がされていました。○○講座「憲法」というタイトルではなく、5つのルールを大公開!など数字を交えながら書かれたタイトルは、見ただけで理解が進みます。

そして次に、「②スライドの上に常にタイトルが入っている」は、スライドも工夫されており、常にどの項目について書いてあるかスライド上部に書かれていますでの、自分が今何を勉強しているのかスライドを見ながら意識出来ます。

最後は「③3つ程度のポイントに分けている」という説明について3つのポイントに分けて説明している点ですすが、ポイントがこれ以上増えてしまうとそのポイントが分かりにくいのですが、多数の項目になりそうなものでも3つ程度に大別して分かりやすく説明している工夫が見られました。

②【話し方について】声の大きさや話すスピードは適切か?

スタディング行政書士講座の竹原健講師の声の大きさやスピードは、ハキハキしている、声も大きく、スピードは気持ち早めという印象で、講師の話しぶりは常に正面を向いていてハキハキとした話しぶりです。

テキストをのぞき込んだり、下を向いたりといったことがなく、テレビの司会のようにテンポよくしっかりと話しているため、話を聞きやすくテレビ番組を見て勉強しているようです。

講義では声のトーンも大きいので音量を小さくしても聞くことができますので、音量に関してはストレスを感じることなく視聴出来ました。

ただ、講義での話すスピードは気持ち早めです。通常再生でも早めなので、1.5倍にすると聞くのに慣れが必要かもしれませんが、普段早口の方に慣れている方であれば、むしろ心地よく聞くことができるスピードといえるでしょう。

③【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫がされているか?

スタディング行政書士講座の竹原健講師は、黒板の板書を行わずスライド形式で講義を進めています。

その講義内容は、「①スライドに講師が映り込むことがない」、「②指の形のポインターを使っている」、「③色遣いが見やすい」といった印象を受けました。

まず、「①スライドに講師が映り込むことがない」ということですが、スライドを使っていると多くの場合半分くらいに講師が写り込んでしまい、ストレスを感じることもありますが、モニタリングを行いながら講師が立ち位置を意識しているためか、映り込みのストレスはほとんどありません。

次に、「②指の形のポインターを使っている」ということですが、ポインターを使っているのも特徴で、指の形をした棒をポインターにして重要ポイントを指差ししています。これもテレビなどで用いられる手法なので、違和感なく重要ポイントを確認できる工夫でした。

最後に、「③色遣いが見やすい」という点ですが、色遣いも見やすく、1枚のスライドで3色程度に押さえていますので重要ポイントや、メリットやデメリットのポイントなどが感覚的に理解できる点が好印象でした。

  • 【内容】◎:伝えようとする内容が明確で、内容は理解しやすい
  • 【話し方】◎:ハキハキとした話しぶりの講義はとても聴きやすい
  • 【映像】◎:黒板の板書を行わずスライド形式の講義はとても見やすい

【合計:9点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 

 

まとめ

このような講座方式の講義は「講師の権威で成立する」という構造のため、どうしても独善的になりがちですが、受講生の理解を深めるために、各予備校や通信講座の講師陣が動画講義にどのような工夫が見られるかを確認しました。

改めて、講義は「講師の権威で成立する」ということがよく理解できたと思います。試験合格率も講師によって大きく変わってきますので、法律初学者は講師選びが非常に重要になってきますので、しっかり選びたいものです。

重要なことですので、もう一度お伝えしますが、講師は一度無料の体験講座で相性を確認してから決めるべきだと思います。それがあなたにとっての良い先生を見つけるコツだと思います。