難関資格である中小企業診断士って、資格取得までとても大変ですよね。合格率3〜8%(1次試験合格率×2次試験合格率)と試験勉強は難しいですし、合格するためには勉強時間も確保しなければなりません。
お仕事をしながら、中小企業診断士の勉強をしている人は、仕事以外の時間は、ほぼほぼ全ての時間を受験勉強に時間を注いでいるのではないでしょうか?
そうやって苦労の末に取得する中小企業診断士資格ですが、実際のところ中小企業診断士の年収・給料ってどの程度なのか?わからない部分もあると思いますので、今回は中小企業診断士の年収や給料について徹底解説しました。
この記事の目次
中小企業診断士の年収や給料って現実はどうなの?

中小企業診断士の年収は、実績によるため一概には言えませんが、一つの目安として700~800万円とされています。
・年収や給料は働き方によって大きく変わる
ただ、これは勤務しているケース、独立しているケースによってそれぞれ異なります。言い方を変えれば1,000万円を超えている中小企業診断士の方もいれば、500万円前後の方もいるということです。
このように働き方によって中小企業診断士の年収は大きく変わるという点が特徴です。
ただ、基本的に資格取得者としては高収入であるケースが多く、資格は取ったけど収入がほとんどないということはありません。
・中小企業診断士の年収が比較的高い理由
比較的年収が高いという理由についても触れていくと、集客しやすい、他の資格を保有している人の年収もデータに入っていると焙った理由が挙げられます。
中小企業診断士は「日本版MBA」という別名の通り、日本の実業界では信用の高い資格であり、顧客企業も安心して依頼できる経営コンサルティングの国家資格ですので、顧客からの信用が得やすく顧客獲得につながりやすいという特徴もあります。
無資格でさまざまなコンサルタントをしている方もいますが、そういった方よりも信頼は高く仕事が多く入りやすい環境にあるため、年収は高めです。
・中小企業診断士はダブルライセンスが多い?
他の資格を保有している人の年収もデータに入ってしまっているという点も挙げられます。
「データでみる中小企業診断士2016」という一般社団法人中小企業診断協会の調査では、中小企業診断士の資格を単独で持っている方は全体の24%程度であり、ほとんどが他の資格を持っています。
そのため、そういった他の資格から得られる年収もデータに入ってしまっており、高い年収になってしまっているという見方もできるのです。
その点は、副業というテーマで後述しましょう。
・企業に勤めている中小企業診断士は役職手当などがある
また、一般企業に勤めながら会社員として中小企業診断士の資格を活かしている方も多く、課長や部長といった役職手当なども含めた収入を得ている方も少なくありません。
そのため、会社員の年収なのか中小企業診断士の年収なのか分からないケースもありますので、このような様々なケースについて次の項目で一つずつ解説していきましょう。
中小企業診断士の年収は?企業内で活躍の場合

中小企業診断士の年収として資格を持って会社に勤務する場合、500~600万円が目安となります。
・企業に勤めている中小企業診断士は資格手当などがある場合も
これは求人情報によるデータなので、実際はそれ以上の年収となるケースが少なくありません。
もちろんこれは一般的な会社員よりも高収入といえます。また、会社員としてもともと勤務している方は、資格手当として年間10~30万円が上乗せされます。
ただ、企業によっては中小企業診断士が多く在籍していたり、そもそもコンサルタントを外部から入れていて必要性が薄かったりした場合は、このような待遇にならない場合があります。
例えば、企業によっては一般職と同程度の300~400万円の待遇というケースも多くあるということを知っておく必要があるのでしょう。
もちろん、もともと役職がついて年収も高めの方であれば冒頭のように700~800万円で勤務している方も決して少なくありません。
結論を言えば、もともと社内で収入が多い方は多く、企業によってはそこまで待遇が変わらないといった点が現実です。
・経営コンサルタントとして雇われた場合は高収入に繋がる
例外は、コンサルタントとして雇用された場合、社内のコンサルティングを任され中小企業診断士として活躍できるだけでなく1,000万円近い報酬も期待できます。
ただ、中小企業診断士として実績があった方が中途採用という形で勤務する場合なので比較的該当するケースは少ないといえるでしょう。
このような見方をすると、中小企業診断士の資格を取得したとしても企業に就職するのはそこまで旨味がないということが分かりますが、安定した収入は得やすいので、そういったメリットを持っている点でおすすめです。
中小企業診断士の未経験での独立はどう?

会社員として勤務する場合のうまみがない場合は、未経験でも独立した方が良いという考えも出てきますが、年収は数百万円になってしまうケースも考えられます。
・会社員の方が年収が高いことがある、、、
つまり会社員をしていた方が年収は高いということです。
こうなってしまう理由として、仕事が取りにくい、仕事が遂行できない、下請けに甘んじてしまうといった点です。
そもそも独立しただけでは、簡単に新規顧客から仕事を受注することができません。
いくら資格を持っているといっても未経験の中小企業診断士に自社の運命を託したいと考える企業はありませんし、もしあったとしても、よほど余裕のある企業が目新しさに依頼するといったケースがほとんどといえます。
そもそも仕事自体がそこまで取れなければ、中小企業診断士の収入も得られないのです。
・仕事が遂行できない、、、
次に、仕事が遂行できません。
中小企業診断士という名称の通り、企業の問題が提起できればそれでいいと考えている未経験者が多くいますが、実際の企業としてはそこからどうすれば業績が回復し、さらに問題が解決するのかといったことを知りたいのです。
つまり、改善プロジェクトの設計、契約、デリバリー(成果の報告などの納品的な行為)、さらには継続提案といったことが要求されます。
「提案→プロジェクト計画→実行→改善→成果→報告」という、結果を出して報告までできないと次の仕事にはつながりませんので、未経験では仕事の継続ができなくなって業務が終わってしまうのです。
・下請けに甘んじてしまう、、、
最後が下請けに甘んじてしまうという点です。
業界団体である中小企業診断士協会に入会すると同業の先輩から仕事を分けてもらえることがありますが、この場合は単価が安かったり、自分の顧客でないのですぐに仕事がなくなったりといったケースが少なくありません。
このように単発の、しかも単価の安い仕事しか出ないため、年収は下がります。
こういった理由から未経験の中小企業診断士はそこまで収入が得られません。
中小企業診断士では食えないのか?

中小企業診断士は十分食べていける職業ではありますが、きちんとした営業や実績がないと高収入は望めません。
業務独占ではないため、営業力がないと新規顧客の獲得ができませんので、資格取得するだけでは食べていくことは非常に厳しいのです。
中小企業診断士という国家資格は、あくまでコンサルティング業としての身分を国が保証するというだけですので、言い換えれば、身分を保証してくれるだけなので業務自体は無資格でも出来てしまうのです。
また、単独の資格では十分な効果が発揮できない場合があります。
例えば助成金の申請もアドバイスや完成寸前までは作成できますが、それ以上の業務はできません。
行政書士の資格を持っていれば、そこから自分で申請代行まで行うことができます。この中小企業診断士という国家資格は、ダブルライセンスで他の業務と組み合わせて真価を発揮することができる資格なのです。
逆にいうと、このような工夫をしないと十分な業務ができない場合があります。
会社員でも、中小企業診断士の資格だけでは、そこまで手当てがつかないといったことから食えないと思われやすいのです。
中小企業診断士の儲かる分野や業務はあるの?

中小企業診断士の儲かる分野や業務は、本業のコンサルタントとしての「経営コンサルティング」業務と「講演」活動が挙げられます。
・経営コンサルティング業務
経営コンサルティング業務は、手腕一つで企業の売上や利益の業績を短期間に大きく伸ばすことも可能ですので、報酬としてかなり高額な金額が入ってくることも少なくありません。
中小企業診断士として独立したら、経営コンサルティング業務をいかに多く取るかが儲かるポイントになります。
・講演活動
また、講演活動も儲かる分野と挙げられます。
自分の経験や新しい経営の知見を講演で話すことによって多くの収入が得られますが、ポイントとしては、同じように考えている中小企業診断士は数多くいますので、コンサルティング実績だけで勝負しようとしても、バックグラウンドや経験は似たようなものですので、なかなか講演単価は上がりません。
他者との違いを作り出すことが単価UPにもつながりますし、10万円以上の講演報酬が、わずか1~2時間で入ることも珍しくないでしょう。
中小企業診断士の副業オススメは?

中小企業診断士の副業オススメは「他資格の取得を活かすこと」「ブログを書く」の二つがあります。
・他資格の取得を活かすこと
中小企業診断士の年収を高める副業として他資格の取得を活かすことが挙げられます。
先ほど触れたように中小企業診断士は業務独占ではないため、他の資格を取得して組み合わせるのがオススメです。
例えば、行政書士を取得し助成金や補助金申請を積極的に行ったり、社会労務士の資格を取得して顧客企業を獲得し、さらにコンサルティングにも参画するといった方法です。
・ブログを書く
また、最近では知識を生かしてブログを書いて収入を得たり、動画で収入を得たりといったスタイルで活躍する方もいます。
自社のホームページやブログで、経営コンサルティング実績を掲載したり、経営コンサルティングのノウハウなどを掲載することで、会社の業績を伸ばしたい社長さんがあなたに興味を持ち、経営コンサルティングや講演といった仕事の依頼に繋がることもあります。
また自社のwebサイトを、そういった受注に繋がるようにまで育てることで、webマーケティングの知識や経験が手に入りますので、次の新たなwebコンサルティングなどのサービスとして、顧客の業績UPに貢献することにも活用することもできます。