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税理士予備校の講師ってどう?各講座の講義で比較

2022-08-18

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5科目合格が必要な税理士試験官報合格のために予備校や通信講座を選ぶ判断材料として、「講座費用・講座受講生の合格率」を重要視する人が一般的に最も多いと思います。

でも、予備校や講座選びの選択肢は、その二択だけでいいのでしょうか?

もう一つの重要な選択肢は、「講師選び」。

選択肢の中に「講師」を最も重要な選択基準としている受講生も間違いなくいます。税理士の予備校や通信講座には、業界で有名な講師が多数存在します。人気の有名講師には、人気になる理由が必ずあるわけです。

ただ、これは実際に受講してみないと分からない部分がたくさんありますが、各講座のホームページに無料体験講義の動画が掲載されていますので、その動画をもとに、税理士予備校の講師たちを比較してみたいと思います。

税理士の予備校や通信講座を講師で選ぶのはあり?

税理士試験合格のために、予備校や通信講座を「講師を基準に選ぶ」という選択もあるべきだと思います。私は、重視すべき重要な基準だと思っています。

先ほども言いましたが、人気講師は受講生(市場)が決めるべきもので、予備校や通信講座側がいくら推しても、講師自身の実力が伴わなければ人気講師になることはできません。

人気講師になるには、「合格」という目に見える実績が必要です。

合格率や合格者数など、合格という実績を残し続けることで、その評判が評判を呼び、多くの受講生が集まり、さらに合格者が増えていく、、、という良い循環が雪だるま式に大きくなって人気講師となっていくのです。

ただ、間違えてはいけないのが「有名でない=実力がない」ではありません。優秀な講師は人気有名講師だけではありません。あまり目立たないけど、実はとても優秀という講師もたくさんいます。

講師との相性はとても重要!事前に確認するべき

ただし、注意しておかなくてはいけないのが、いくら人気講師だと言っても、あなたにその講師の講義が合うかどうかは分かりません。

その講師の人気と、あなたとの相性は全くの別問題で、いくら人気の講師でも、あなたには全く合わないという場合もあり得ます。

また、税理士講座となれば、5科目の官報合格が必要となりますので、数年間、予備校や通信講座などで学ばなければなりませんが、もし運悪く相性が合わない講師に当たってしまうと、もう地獄です。

ですので、そんな地獄を味合わなくていいように、事前に各予備校や通信講座のホームページに体験講義が掲載されていますので、実際の講義の様子を確認してほしいと思います。

注意しておきたいのは、インターネット上に転がっている講師の口コミ評判の声には「◯◯講師の講義は分かりやすい!」という声もあれば、「◯◯講師の講義は分かりにくい、、、」という声も当然ながらあります。

口コミ評判を参考にするべきですが、あくまで参考程度に。

税理士予備校・通信講座の講師ランキング一覧

個人的な主観で、各税理士の予備校や通信講座の講師一覧表を作りましたのでご確認ください。1校に複数の人気講師がいる場合もありますが、基本1校1講師でご紹介していくことにします。

校名 講師名 内容 話し方 映像 合計
LEC 富田講師 6点
資格の大原 山内講師 7点
スタディング 中村講師 8点
※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

税理士予備校・通信講座の講師の講義ってどうなの?

実際に税理士の予備校や通信講座が提供している無料版の講義動画を視聴した感想を掲載していきます。

このような講座は「講師の権威で成立する」という構造のため、独善的になりがちですが、受講生の理解を深めるために、動画講義にどのような工夫が見られるでしょうか?

あくまでも私の主観ですので、あなたの感覚と合うか分かりませんが、ぜひ参考にしてみてください。

LEC税理士講座:富田茂徳講師

LEC税理士講座:富田茂徳講師
画像:LEC公式サイトより

プロフィール

税理士法人イータックス世田谷傘下の会計コンサルティング会社(有限会社アキノ会計サポートシステム)において、役員として税理士補助業務及び顧客に対する会計コンサル業務に現在も従事。

LECの富田講師の体験講座

LECの富田講師は、「2023年向け簿財横断の魅力」という17分2秒の講義動画を試聴しての感想です。

【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

LEC税理士の動画について、内容は明確に作成されています。

その理由として、大まかの内容について解説を行うまえに講座全体についての背景を説明している点、その後にコンセプトを説明している点、実例を出している点が挙げられます。

まず大前提として、この講義が税理士試験においてどのような位置づけにあるものなのか、試験に出題される背景について解説し、重要性を理解させようとしています。その後、この動画のコンセプトについて解説しているのが特徴です。

動画全体の内容を「抽象→詳細」という流れで理解できるようにしている点も、わかりやすくするための工夫となっており、税理士試験という「幹」に対してこの動画の「太い枝」を説明、そして時間をかけて「枝葉」となる詳細な知識を解説している印象を受けました。

そして最後に実例を紹介し、イメージを定着させるという理解から知識の定着を一つの動画で目指しているのがLEC税理士講座です。

【話し方について】講師の声の大きさや話すスピードは適切か?1.5倍速でも聴けるか?

講義全体を通じて、講師の自信が満ち溢れている様子が感じ、敬語ではあるものの、内に秘めた熱意を感じるハキハキとした口調で解説しています。よく言えば熱意、悪く言えば若干の圧力を感じます。

次に、講義の序盤と終盤の冒頭やまとめの部分に関してですが、「え~」といった講師の口癖が多いのが気になります。その点はネガティブな印象を受けます。

講師の声が落ち着いたトーンの声なので、音声スピードを1.5倍速に上げても声のトーンに違和感なく、2倍でも耐えられる十分聞き取れる講義の声質です。

【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫が見られますか?

端的に言えば、黒板やホワイトボードを使わずに講義が行われているため、講師の話を聞きながら重要なポイントをメモを取り、講義を理解する必要があります。※実際に講義では黒板やホワイトボードは使われているかもしれません。

下手な板書をするよりも講義としては理解しやすく工夫されているものの、板書をしないのでメモを取りながら書いて理解するといった形になる可能性があります。その点は注意しましょう。

出先で動画を利用する場合は音声だけ聞いてテキストを見るといったスタイルで勉強しても良いかもしれません。内容構成を工夫しているので、聞いているだけでも全体の内容から徐々に理解が深まっていく印象はありました。

項目と評価

  • 【内容】◎:「抽象→詳細」の流れでしっかりと理解ができる講義が分かりやすい
  • 【話し方】◯:音声スピードを1.5倍速に上げても聞き取りやすい講義
  • 【映像】△:黒板やホワイトボードの板書がなくメモを取りながら書いて理解する

【合計:6点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

LEC 税理士講座
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スタディング税理士講座:中村博之講師

スタディング税理士講座中村博之講師
画像:スタディング公式サイトより

プロフィール

大手資格学校にて昭和58年5月より日商簿記講師を始める。日商3級、2級、1級の講師を歴任。その後、税理士講座の簿記論講師を始める。簿財2科目主任講師。

スタディングの中村講師の体験講座

スタディングの中村講師は、「初学者のための税理士試験の特徴と対策」という9分24秒の講義動画を試聴しての感想です。

【内容について】伝えようとする内容が明確だったか?

スタディングの税理士講座は、伝えようとする内容が明確でした。

その理由として、冒頭で説明することをピックアップ、各項目をしっかり説明していく、重要な点を長く説明しているといった点です。

冒頭で何を話すか時間をかけて説明していますので、どんな内容を講義で話すか、しっかり頭の中に入れられます。

次に各項目に移っていくと各項目を詳しく説明していき、補足したい例などは口頭でも丁寧に説明をしています。

また、重要なポイントは、長く時間をかけて説明しているので、理解すべきことを把握できる点もメリットに感じられます。

このように全体像を説明し、その後詳細を説明するといった流れになっているだけでなく、詳細部分に関しては、重要項目に対して時間をかけて説明をするというスタイルで理解や知識の定着を深めている印象があります。

【話し方について】講師の声の大きさや話すスピードは適切か?1.5倍速でも聴けるか?

声の大きさや話すスピードにも触れていきましょう。

印象として、まっすぐ前を向いてハキハキしているといった点が挙げられます。声が小さくなりがちな細かな知識を解説するシーンが多い税理士講座もスタディングの税理士講座の場合は、冒頭から終りまでハキハキとした口調で話しています。

ただ、意識しているせいもあるのか、話すスピードはゆっくり目でしたので、1.5倍速の音声スピードでも聞けますが、2倍にしてもちょうどいいくらいでは?、と感じさせてしまいます。

通常のスピードで再生すると、もしかすると眠気を誘ってしまうリスクもあるのではないかというくらい、ゆったりと話していました。

ほとんどスライドで講師の姿が見えることはほとんどありませんが、時折講師の映像が出るたびに、いずれのシーンでも背筋を正してしっかり話している状態でした。

【映像について】黒板の板書は見やすいか?理解しやすいか?どんな工夫が見られますか?

黒板の板書はなく、スライドを使って講義をしています。

そのうえで板書の見やすさ、理解のしやすさを見ていくと、全画面に板書が出て講師の声だけになる点や理解しやすいスライドという面で納得の行く内容でした。

全画面になって講師の姿を見ることなく話を聞けるので、スライドの内容に集中できます。

そのスライドも大きな字で書かれているため、知識も定着しやすく見やすい内容です。

スライド画面も、うっすらと次の項目が見えるので、何を話すか予測できるのも理解する用意ができるという意味で、よく工夫されている印象を受けました。

一般的な講義動画にありがちな全体的に講義をそのまま撮影したというものではなく、講義動画専用のスライドや講義を行っていることで、見やすく、理解しやすい板書になっているといえるでしょう。

項目と評価

  • 【内容】◎:「抽象→詳細」の流れでしっかりと理解ができる講義が分かりやすい
  • 【話し方】◯:話すスピードはゆっくり目でしたので、1.5倍速の音声スピードでも聞けます
  • 【映像】◎:講義動画専用のスライドや講義を行っていることで、見やすく、理解しやすい板書

【合計:8点】※◎3点:◯2点:△1点の評価ポイントとして計算

 税理士試験合格へ一番の近道は? 

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合格率の向上

2022年度の合格者数(科目合格者)272名という実績!合格率向上に寄与。

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通勤時間や休憩時間などちょっとした空き時間に効率的に勉強が可能。

視覚的な映像講座

映像講座として編集されているため視覚的な情報を通じて理解しやすい

スタディング 税理士コース
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まとめ

このような講座方式の講義は「講師の権威で成立する」という構造のため、どうしても独善的になりがちですが、受講生の理解を深めるために、各予備校や通信講座の講師陣が動画講義にどのような工夫が見られるかを確認しました。

改めて、講義は「講師の権威で成立する」ということがよく理解できたと思います。試験合格率も講師によって大きく変わってきますので、税務や会計の初学者は講師選びが非常に重要になってきますので、しっかり選びたいものです。

重要なことですので、もう一度お伝えしますが、講師は一度無料の体験講座で相性を確認してから決めるべきだと思います。それがあなたにとっての良い先生を見つけるコツだと思います。