
手話を学びたいけど何から始めていいか分からない…そう悩んでいませんか?
手話を勉強する時、どのような手段で勉強するかはとても重要です。勉強方法が良いか悪いかで手話を習得する時間も大きく変わります。
そこで手話を学びたいけど何を選ぶべきか分からない…というあなたに手話初心者が始める勉強法をお伝えします。なぜ手話初心者に勉強方法を教えるのか、それは勉強方法は無限にあり選ぶのに苦労するからです。
ここでは、手話に挑戦する初心者が悩みやすい手話の勉強方法や種類についてお伝えします。
本文を読み終わる頃、あなたは最適な勉強方法を見つけすぐにでも手話の勉強を始めることでしょう。
手話を習いたい!でも何から覚えればいいの?
手話を覚える場合、最初に覚えたいのがシンプルな指文字です。
手話の指文字とは
指文字とは、50音や数字と単位、アルファベット26文字などを指の形で表現するものです。
もともと手話とは異なる表現方法ですが、手話では表現できない固有名詞、例えばITの最新用語などの場合のような対応する手話がない場合に使用します。
具体的には、親指を立てたり、指を二つ建てたり、指をまげてネコの手のような形を作ったりして、「あ」や「き」などのひらがな、数字、アルファベットなどを表現します。
覚えるのは76文字なので、膨大な数がある手話に比べると比較的覚えやすいといえるでしょう。
何を学んで良いか分からない場合、まずは指文字を覚えて、それを取り掛かって本格的な手話を少しずつ覚えていくというのが手話初心者の手話を覚えるポイントといえるでしょう。

手話を学ぶ上で注意したい点
いずれにしても、いきなり手話を覚えようとすると必ず挫折します。
そのため、まずはその補助言語である指文字を覚えて、手話の基本的な形を学んでいくというのが一番おすすめの方法と言えます。
また、後述しますが、可能であれば独学ではなく、手話教室など相手のいる場所でコミュニケーションを通じて覚えるようにしましょう。
なぜ手話は難しいのか?
手話が難しいと考えている、あるいは難しいと痛感した、このような方も多くいます。
そう感じる理由として挙げられるのが、テキストが難しい、サークルのレベルが高い、手話と単語や表現が結び付けられないといった理由が挙げられます。

テキストの教材レベルが高い
テキストがとにかく難しいものが多いのが現状です。
専門家向けのテキストや実際に聴覚に障害のある方が知っている知識を前提に作成された文章が並んでいるので、読解するのが難しいといったケースが珍しくありません。このテキストの難しさによって挫折をしてしまうのです。
サークルのレベルについていけない
次にサークルのレベルが高い場合もあります。
初心者歓迎といっても、多くのサークルでは、ある程度経験を積んだ手話の使い手の方がメンバーのほとんどを構成します。そのため、周りが当たり前だと思っている初歩的なことも難しく感じられ、挫折してしまうといったこともあります。
また、実際の手話の話者の方も参加しているので、とっさの場面で応用的な手話が飛び交ったりすることも多く、それもより挫折しやすさ、難しさを感じる原因になる場合も少なくありません。
単語や表現と結びつけるのが難しい
最後が手話と単語や表現と結びつけるのが難しいということです。
なんでこの動きがこの意味になるのかといったことが分からないのです。これらの理由から多くの方が難しいと感じるといえます。
手話を習いたい人が勉強する方法は?
手話を習いたい人が勉強する方法として、教室、講座、本などが挙げられます。
教室やサークル
教室としては、本格的なものは大学や専門学校といった教育機関で学問として、あるいは福祉で役立てられるものとして体系的に学ぶものや社会福祉法人などが主宰する手話講座などに参加する、比較的緩やかなものもあります。
また、教育とはやや異なりますが、手話サークルなどでも実用的な手話を通じて勉強することができるでしょう。
手話講座
講座としては、大学などの手話の講座だけでなく、通信教育の講座などが代表的です。
これらは通って覚えたり、自宅で覚えたりと様々な方法で手話を学ぶことができる手段と言えるでしょう。
ちなみにテレビ番組などでも衛星放送チャンネルなどで行っている場合があります。
手話の書籍
本に関しては様々なものが用意されています。初心者から上級者まで様々な本が存在しています。
初心者向けのものとしては、先ほど紹介した指文字のような手話から薄い冊子のような本など内容は様々です。
本に関しては、選ぶレベルを間違えると挫折してしまったり、退屈に感じてしまったりといったことも多いので、独学の場合は何冊か購入して、そのうちの適したレベルと思われるものを中心に利用しましょう。
また、手話検定があるので、ここまで紹介した方法で検定に挑戦するのがおすすめです。
初心者におすすめ!手話の勉強・練習方法
手話を習いたい初心者の人が勉強する方法として、最もおすすめなのが講習会へ行くことです。
講習会は同じ境遇の仲間が多い
その理由として、普及を前提としている、初心者の方が多く集まっているといった点です。
手話ができる方は常にある程度の人数がいなければなりません。しかし、徐々に一部の方々だけのコミュニケーションとなってしまうと、手話自体がすたれてしまいます。
そういったことを防ぐために手話の普及を目的として自治体が主宰して聴覚障がい者の方の福祉向上も含めて講習会を主宰しています。
普及を目的にしているので、どんな方でも一定のレベルの手話が習得できるように配慮されており、覚えやすくなるノウハウを蓄積して初心者でもできるようにカリキュラムが組まれているのが特徴です。
また、参加する多くの方が初心者ばかりで、誰もベテランの方はいません。必要に迫られてという方やボランティアで生かしたいという方が集まっているので、やる気もあります。
このようにカリキュラムやメンバーの視点から見ると最初に利用したい方法といえるでしょう。そこから本を手に取って学んだり、サークルに参加したりといったことで応用力を身に着けるのもおすすめです。
また、隙間時間にネットの動画などを見て学ぶのも良いでしょう。
手話のドラマで何が学べるか?
手話をテーマにしたドラマは、過去に話題になった作品が何作が出ていますし、近年でも
- 中途失聴者の主人公の同級生の切ない恋愛を描いたラブストーリー「silent」
- 聴覚障害者の主人公の10歳差の大人の恋愛を描く“ピュア・ラブストーリー「星降る夜に」
といった人気ドラマが放映されています。
テレビドラマで学べる手話
そこから何が学べるのかといえば、ごく基本的な手話の内容、手話の話者との接し方、手話を使うイメージです。
ドラマでは基本的な手話、出演者がすぐにできるような内容の手話が多く出てきます。
そのため、それらの手話を覚えるだけでごく基本的な手話を学ぶことができるでしょう。ただし、これだけでなくきちんとした学習を合わせてすることが重要です。
次に手話の話者との接し方です。ドラマは人物模様を描くことに優れた番組といえますので、手話の話者、つまり聴覚障害者の方とどのようにして接すればいいのかといったことを知るヒントになります。
この点については、ドラマで学べる最も大きなポイントといっても過言ではなく、聴覚障害者の方とそうでない方は、どのような形で接して人間関係を構築していけばいいのかといった参考になるのは間違いないでしょう。
最後が手話を使うイメージです。
どういったシチュエーションでどんな手話が飛び交うのかといったものを映像によって知ることができます。
本や講座だけではイメージしにくい、実際の場所で使うイメージをドラマなら簡単に知ることができるでしょう。