「社会保険労務士」の合格率は?試験の難易度や独学可能か解説

「社会保険労務士」の合格率は?試験の難易度や独学可能か解説

社会保険や労務、福利厚生、年金など、労働法や社会保険に精通した法律の専門家として人気の「社会保険労務士」講座。社内でのキャリアアップや社労士として独立を目指す方にとって、強力な強みとなる資格です。

しかし、、、

  • 「まとまった時間を勉強になかなか使えない。勉強不足だ、、、」
  • 「職場では一発合格した人もいる。受かって当然という空気がプレッシャー、、、」

このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか?この記事では「社会保険労務士」の合格率や試験難易度や独学可能か?ついてご紹介します。

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目次

「社会保険労務士」試験の合格率ってどのくらい?

2020年(令和2年)に行われた第52回社会保険労務士試験では、34,845人が受験し、合格率は6.4%という発表が厚生労働省ありました。

「社労士」試験合格率の推移

社会保険労務士の試験合格率について調べてみると、過去10年間(2011~2020年)の推移は、全て10%未満です。

最も合格率が低かったのは2015年で2.6%。それに対して、最も合格率が高かったのは2014年の9.3%。年によってある程度のばらつきがありますが、10年間の平均では「6.4%」となっており、今後も大体6%前後で合格率が推移すると思われます。

社労士試験に挑む受講生の口コミ評判

「社会保険労務士」試験に挑戦する受験生の口コミを紹介します↓


合格率6%ほどしかない、難関「社会保険労務士」試験に挑戦する受講生たちの意気込みです。

独学や通信講座などで頑張る様子が伺えますね。

 

「社会保険労務士」の試験難易度は?

社会保険労務士試験の難易度は、偏差値では表すことは難しいですが、資格の難易度を偏差値を表現すると「偏差値62」程度として設定されています。

同程度の資格試験では、中小企業診断士・一級建築士・社労士・海事代理士・気象予報士・土地家屋調査士などがあることから、難易度としてはやや高めで設定されています。

「社労士」試験の合格基準点

社労士の試験は、合格基準点が決まっている絶対評価ではなく、試験を受けた人の正答率によって合格点が変化する相対評価で合格点が決められています。そのため、明確な合格基準点があるわけではありません。

しかし、合格ラインについては「国民に解り易い物であるべきだ」という見解から、一応の目安が提示されています。

そのラインが、試験全体の7割を獲得すること。

この7割を基準に毎年合格点ラインは変更になりますが、今まで合格ラインの得点が7割を超えたことはありません。

ですので、まずは全体の7割を得点することを目標にするべきですが、総合得点が7割以上であれば良いということではありません。

気を付けなければならないのが、例え、科目別の得点や試験全体の得点が7割を超えていたとしても、一つの問題で基準点に満たなかった場合には足切り制度で落とされてしまいます。

出題される科目を満遍なく一定の点数が取れるように学習しなければならないのが、社会保険労務士試験の難しさの一つでもあります。

社労士試験に挑む受講生の口コミ評判

「社会保険労務士」試験に挑戦する受験生の口コミを紹介します↓


「社労士は難解な制度多くて大変、、、」など、独学で難易度の高い社労士試験の合格に挑戦している受講生の頑張っている様子が伺えます。

 

「社会保険労務士」の試験の日程・内容は?

それでは次に、社会保険労務士試験の日程や詳細を見てみましょう。

「社労士」試験は年に何回あるの?

社会保険労務士の試験は、年に1回、毎年8月の第3週目の日曜日あたりに開催されています。

日程は毎年多少の前後がありますが、必ず毎年4月の第3週目の月曜日に【受験案内】として「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」に試験日程が発表されますので、試験を受ける予定の場合は、必ずサイトを確認するようにしましょう。

また、試験日程が発表された日から6月の第一週目あたりが試験の申込期間になっているので、併せて確認し、申し込み忘れをしないようにしましょう。

「社労士」試験の受験資格は?誰でも受験できるの?

社労士の試験を受験するためには資格が必要となります。社労士の受験資格は、学歴・職歴・所有資格・受験経験の4つのカテゴリーに分けることができます。

基本的には大学を卒業していれば受験をすることができ、大学卒業の資格がない場合には、他の資格を取得することが最も受験資格を得るための近道になりえます。

その受験資格を得るための条件は16個あり、そのうちの1つでも条件を満たせば受験をすることが可能になります。下記に「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」より引用した受験資格を載せておきますので、自分が当てはまるかどうか確認してみて下さい。

「社会保険労務士」資格に関する口コミ

「社会保険労務士」資格に関する口コミを紹介します↓


口コミにもあるように、社会保険労務士の試験は、誰でも受験できる訳ではありません。

どのような条件をクリアすれば受験できるか?見て見ましょう。

【学歴】に関する社労士受験資格

  1. 学校教育法による大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学若しくは高等専門学校(5年制)を卒業した者又は専門職大学の前期課程を修了した者。
  2. 上記の大学(短期大学を除く)において62単位以上の卒業要件単位を修得した者。上記の大学(短期大学を除く)において一般教養科目と専門教育科目等との区分けをしているものにおいて一般教養科目36単位以上を修得し、かつ、専門教育科目等の単位を加えて合計48単位以上の卒業要件単位を修得した者。
  3. 旧高等学校令による高等学校高等科、旧大学令による大学予科又は旧専門学校令による専門学校を卒業し、又は修了した者。
  4. 厚生労働大臣が認めた学校等を卒業し又は所定の課程を修了した者。
  5. 修業年限が2年以上で、かつ、課程の修了に必要な総授業時間数が、1,700 時間(62単位)以上の専修学校の専門課程を修了した者。
  6. 全国社会保険労務士会連合会において、個別の受験資格審査により、学校教育法に定める短期大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者。

【職歴】に関する社労士受験資格

  1. 労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の役員(非常勤の者を除く)又は従業者として同法令の実施事務に従事した期間が通算して3年以上になる者。
  2. 国又は地方公共団体の公務員として行政事務に従事した期間及び行政執行法人(旧特定独立行政法人)、特定地方独立行政法人又は日本郵政公社の役員又は職員として行政事務に相当する事務に従事した期間が通算して3年以上になる者。全国健康保険協会、日本年金機構の役員(非常勤の者を除く)又は従業者として社会保険諸法令の実施事務に従事した期間が通算して3年以上になる者(社会保険庁の職員として行政事務に従事した期間を含む)。
  3. 社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助の事務に従事した期間が通算して3年以上になる者。
  4. 労働組合の役員として労働組合の業務に専ら従事(専従)した期間が通算して3年以上になる者。会社その他の法人(法人でない社団又は財団を含み、労働組合を除く。以下「法人等」という。)の役員として労務を担当した期間が通算して3年以上になる者。
  5. 労働組合の職員又は法人等若しくは事業を営む個人の従業者として労働社会保険諸法令(19頁参照)に関する事務に従事した期間が通算して3年以上になる者。

【所有資格】に関する社労士受験資格

  1. 社会保険労務士試験以外の国家試験のうち厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者。
  2. 司法試験予備試験、旧法の規程による司法試験の第一次試験、旧司法試験の第一次試験又は高等試験予備試験に合格した者。
  3. 行政書士試験に合格した者。

【受験経験】に関する社労士受験資格

  1. 直近3年間に実施された社会保険労務士試験の受験票又は成績(結果)通知書を所持している者。
  2. 社会保険労務士試験の試験科目の一部免除決定通知書を所持している者

「社労士」の試験内容

社労士試験の内容は、労働基準法等の「法律」分野から出題される問題と、「一般常識」から出題される内容の大きく2種類に分かれます。

「法律」に関わる試験科目は、

  • 労働基準法及び労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
  • 雇用保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む)
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

の6種類です。特に年金や保険に関する法律では、次にあげる一般常識の試験でも知識が必要になって来るので、しっかりと試験対策をする必要がある分野となっています。

次に、「一般常識」の試験科目は、

  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識

の2種類です。一般常識と言っても、勉強しなくても誰でも解けるような問題ではなく、あくまでも労務管理や社会保険といった専門分野における一般常識です。

実は法律関連の問題よりも正答率が低く、毎年受験生を苦しめている科目でもあります。この一般常識を解くには、多くの法律を学び、内容をしっかり理解して身に着ける必要があります。

学習の必要がある法令は下記のとおりです。

  • 最低賃金法
  • 労働組合法
  • 労働関係調整法
  • 労働者派遣法
  • 育児介護休業法
  • 男女雇用機会均等法
  • 国民健康保険法
  • 介護保険法
  • 児童手当法
  • 社労士法

さらに、一般常識の問題では、問題の文章を「厚生労働白書」と「労働経済白書」の2種類から取り上げられることが多いため、この2つにも目を通しておく必要がありますが、これらは1冊500ページほどあるため、読破するのも中々大変です。

「社労士」の試験時間

社会保険労務士の試験は「1日」で終了しますが、1日の拘束時間がとても長く、体力勝負の試験であるとも言えます。

試験は昼休憩をはさんで午前の部と午後の部に分かれています。この午前の試験は、80分間で40問に答える選択式問題のため、体力的にもそこまで大変ではありません。

問題は午後の試験で、試験時間は3時間30分とかなりの長丁場で、この3時間30分の間に、五肢択一式問題を70問回答することになります。

3時間30分という時間はかなり長く感じますが、70問の問題を解くという事は、1問にかけることができる時間は3分間。

のんびりと試験を受けている余裕はなく、いかに集中して試験問題を解ききることができるかがカギになってくる試験であるとも言えます。

「社労士」の試験時間について受講生の口コミ評判

「社会保険労務士」試験に挑戦した受験生たちの口コミを紹介します↓

TOTAL5時間の長丁場の「社会保険労務士」試験を乗り越えた、受講生たちの頑張った様子が伺えますね。

 

「社会保険労務士」試験は独学で合格できる?

社会保険労務士試験では、択一式(7科目)・選択式(8科目)が、以下の10科目から出題されます。

  1. 労働基準法
  2. 労働安全衛生法
  3. 労働者災害補償保険法
  4. 雇用保険法
  5. 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
  6. 労務管理その他の労働に関する一般常識
  7. 健康保険法
  8. 厚生年金保険法
  9. 国民年金法
  10. 社会保険に関する一般常識

社会保険労務士試験は、ポイントを押さえて学習することで独学での合格を狙える検定試験です。ただ、出題範囲が10科目と膨大で広く、全ての科目に合格基準点が設定されていますので、苦手科目を作ると合格が遠のいてしまいます。

自分で学習スケジュールの調整をしながら試験勉強を行う必要があります。

そんな時におすすめの学習法が、通信教育の試験対策講座を利用することです。

通信教育なら、合格基準点に達するために必要な最低限の知識量に絞って学習を進めることが可能となっており、過去問や演習問題を豊富に提供しているというメリットもあります。時間配分などに関してもアドバイスをもらえるので、試験本番前にしっかりと準備をしながら勉強を行える仕組みになっています。

独学で「社会保険労務士」試験合格に向けて頑張っている受講生の口コミ

独学で「社会保険労務士」試験合格に向けて頑張っている、受講生の口コミをご紹介します↓


「意志が持たない、、、」「過去問だけでは合格は厳しい、、、」「独学じゃきつい、、、」独学では費用は安く抑えられますが、勉強のペース配分や学習手段など、全て自分で考え準備しなければならないので、独学では難しい部分もありそうですね。

「社労士」の独学におススメのテキスト・参考書

まず、テキストを選ぶ前に必ず見て頂きたいのが、社労士試験の通信講座も行っているクレアールが出している短期合格ノウハウ本「非常識合格法」です。

こちらには、クレアールが通信講座を運営する中で積み上げてきた社労士試験に合格するためのノウハウが詰まっているうえ、なんとクレアールに資料請求することで、無料で手に入れることができます。

社労士試験は勉強方法がとても大切になってきますので、独学での学習を考えている人はぜひ手に入れて目を通してみて下さいね。

では次に、社労士試験に独学で挑む場合におすすめのテキストについてです。

おすすめのポイントとしては、

  1. 文章が平易、事例が多い、イラストを多用しているなど、初学者でも解り易いテキストであること。
  2. 試験の土台となる基本事項をしっかり抑えたテキストであること。
  3. 社労士試験は範囲が広いため、覚えるべき場所がどこなのか明記されているテキストであること。

の3点です。

この3点を踏まえたうえでおすすめのテキストを紹介していきます。

独学にオススメ社会保険労務士テキスト①

1つめは、ユーキャンが出している「社労士速習レッスン」です。

法律・制度の概要を、図表やイラストを取り入れることで理解しやすいように工夫されている、難しい専門用語も噛み砕いて解り易く説明されている等、初学者でも学びやすいように工夫されたテキストとなっています。

また、各項目で重要度や頻出度が提示されているため、学習しながら覚えるべき優先順位を一目で見極めることができます。もちろん、法改正にも対応し、毎年テキストが新しくなっているので、安心して学習することが可能です。

独学にオススメ社会保険労務士テキスト②

2つ目は、「うかる!社労士テキスト&問題集(日本経済社新聞出版社)」です。

1つ目の「社労士速習レッスン」はどちらかというと知識をインプットするのに適したテキストでしたが、こちらは問題演習の量が豊富なため、アウトプットする力を身に着けるのに適したテキストになっています。

5年分の過去問題が収録されているうえ、問題は科目別に解くことができるため、科目ごとの自分の理解度を把握することができ、復習するべきポイントを明確にすることができます。

また、問題の背景となった制度に関する趣旨の説明が必ずついているため、問題を解きながら制度について理解を深めることが可能です。

独学にオススメ社会保険労務士テキスト③

最後にお勧めするのが、「よくわかる社労士合格テキスト(TAC)」です。

このテキストの特徴は、労働基準法から社会保険一般常識までの科目ごとの10冊構成となっていることです。

今までに紹介した他のテキストは、統計・白書・労務管理などの、一般常識の試験で出てくる問題に特化したテキストがありません。そのため、先ほど紹介した2つのテキストで全体の対策を行いながら、一般常識試験への対策サポートとしてこの「よくわかる社労士合格テキスト(TAC)」を使用するのが、お勧めの勉強方法です。

上にあげた一般常識の科目以外は、先に紹介した2冊のテキストでもカバーできるため、科目別に必要だと思った科目だけを買うというのも良いと思います。

「社労士」試験を合格するまでの勉強時間は?

社労士試験に合格するためには、目安として1,000時間程の学習が必要だと言われています。

仕事をしながら受験をする場合、平日は1日3時間、休日は1日10時間の勉強時間を取れると仮定すると、1か月で140時間程学習できる計算になります。

月140時間の勉強時間を確保できると仮定した場合、1,000時間勉強するためには、おおよそ7~8か月間かかります。

試験は毎年8月に行われますので、目安としては試験のある年の1月から学習を始めると、試験を受けることが可能になります。来年、社会保険労務士試験で合格したいとすれば、2022年1月から勉強を開始するというスケジュールになります。

もちろん、人によって1日に取れる学習時間は変わりますので、もっと余裕を見たスケジュールにするなど、自身の状況によってスケジュールを変更する必要があります。

もちろん、かなり難関な試験ですので、1,000時間学習すれば必ず合格できるというわけではありません。毎年同じ程度の学習時間を取ったうえで、何回も受験をしている方もいらっしゃいます。

独学で「社会保険労務士」試験合格に向けて頑張っている受講生の口コミ

独学で「社会保険労務士」試験合格に向けて頑張っている、受講生の口コミをご紹介します↓


「家で落ち着いて勉強できる環境ではない、、、」「お昼時間を利用して勉強、、、」「平日1時間も勉強できれば良い、、、」という、なかなか勉強時間の確保も大変な様子が伺えます。

 

「社会保険労務士」試験は独学で合格可能なのか?

独学で頑張っている受講生の方々の口コミも見てきましたが、「社会保険労務士」試験を独学での合格は不可能ではありません。

ただ、独学での合格はものすごく大変です。

ですので、「少しでも合格率を上げたい!」という方には、通信講座がお勧めです。通信講座の場合、自宅で手軽に学習することができるので、わざわざ時間を取って教室に通う必要もありません。

先ほどテキストを紹介したユーキャンや、TAC、クレアールなどでも社労士試験の講座を行っています。そちらについては別途記事もありますので、気になる方は合わせてそちらも覗いてみて下さいね。

 

社会保険労務士通信講座ってどこがいい?評判や口コミ・料金まとめ8選