FP技能士とAFP、CFPなど類似職種の違いについて徹底解説!

  • 2022.01.01
  • FP
FP技能士とAFP、CFPなど類似職種の違いについて徹底解説!
【この記事の監修者】

【1級FP技能士】久保田 美弘さん(Angel Partners株式会社 代表取締役)

暮らしに関わるお金の知識をベースに、総合的な資金計画を立て、顧客が望むライフプラン(生涯生活設計)を実現させる専門家として人気のファイナンシャルプランナー(FP)は「お金の総合アドバイザー」というのは知られていると思います。

しかし、具体的に「どんな仕事するんだろう?」とよくイメージが湧いてない方もたくさんいらっしゃいます。

ですので今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)試験合格を目指す受験生の方々に向けて、FPの仕事を理解しやすくなるよう「FPの仕事と、類似職種の仕事の違い」について簡単にお伝えしますので、ぜひチェックしてみてください。

目次

 FP技能士とAFP、CFPなど類似職種の違いについて徹底解説

世の中には、ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事を知らないと、類似する職業と間違ってしまうことがありますので、今回はそれらの職業との違いをお伝えしていきます。

「 FP技能士」と「AFP、CFP」の違い

・二つの資格が存在するファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)には国家資格である「FP技能士」と、民間資格の「AFP、CFP」という二つの国家資格と民間資格の二つが存在します。

そのうちの一つとして職業能力開発促進法に基づき国家試験の技能検定に合格した人だけが名乗ることができる「FP技能士」があります。

まず「ファイナンシャルプランナー(FP)」と「ファイナンシャルプランニング技能士(FP技能士)」との違いは、階層の違いで「FP」という大きな枠組みの中に、FPの国家資格としてFP技能士があるということで、抽象度の違いになります。

・国家資格である「FP技能士」

この国家資格であるFP技能士の資格試験は「日本FP協会」と「金融財政事情研究会」が実施していて、資格には1~3級のランクがあり、最上級の1級が最も難しい資格でとなっています。

FP技能士は、一度合格すると資格の有効期限はなく、自動車運転免許証などと違い、更新する必要がありません。

・民間資格である「AFP・CFP」

一方、日本FP協会が実施している民間資格の「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)、CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」も取得すればファイナンシャルプランナー(FP)を名乗ることができます。

しかし、AFP・CFP資格には有効期限がありますので更新する必要があります。

「ライフプランナー」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違い

「ライフプランナー」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違いは、守備範囲が異なることと資格の有無が挙げられます。

・ライフプランナー(life planner)の仕事とは?

「ライフプランナー(life planner)」とは、正式には米国プルデンシャルの登録商標で、このライフプランナーは保険会社の保険外交員であり、生命保険などの保険商品や金融に関する知識豊富な専門家として、顧客に最適な保険商品を案内したり、保険の見直しなどを行う業務といえます。

・ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とは?

一方、「ファイナンシャルプランナー(FP)」は、節約から税金、投資、住宅ローン、不動産、教育、老後、相続といったお金にまつわる様々なアドバイスを行っています。

・ライフプランナーとFPの違いとは?

保険に特化したライフプランナーとお金に関する幅広い守備範囲のファイナンシャルプランナーという違いがあります。

また、資格の有無も異なり、ライフプランナーは保険会社が設定している役職名に近い名称であり、特別な資格がなくとも名乗れますが、FPは各種の資格があるのが両者の違いです。

ただし、いずれも保険や金融に関する専門的で豊富な知識が要求される仕事であることに変わりはありません。

「マネーライフプランナー」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違い

「マネーライフプランナー」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違いは、特化している分野、専門性の高さで異なります。

・マネーライフプランナー仕事とは?

マネーライフプランナー(Money life planner)は、人生80年という長期的視野に立った、家計や個人の資産形成など、お金の管理(マネープラン)などについてのアドバイスができるスペシャリストです。

・ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とは?

一方、ファイナンシャルプランナー(FP)は、企業に所属するFPとして企業にアドバイスをしたり、独立系FPとして個人の家計を含めて相続などのアドバイスを行うなど、ファイナンシャルプランナーの方が幅広くアドバイスができるのが特徴です。

・マネーライフプランナーとFPの違いとは?

次に専門性や難易度では、ファイナンシャルプランナーの方が専門性が高く高難度といえます。

実際の資格取得に関しても試験で専門的な知識を要求されることが多く、マネーライフプランナーも専門的ではありますが、ファイナンシャルプランナーの方がより専門的です。

位置づけとしてはマネーライフプランナーで身近なお金の知識をつけ、その上でファイナンシャルプランナーの取得を目指すといったイメージが適切といえるでしょう。

もちろん、マネーライフプランナーであっても家計についてアドバイスできる力はファイナンシャルプランナーに負けるものではありません。

「税理士」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違い

「税理士」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違いは、アドバイス以上のことができるかどうか、重要書類を作成できるかといった点が挙げられます。

・ファイナンシャルプランナー(FP)の仕事とは?

ファイナンシャルプランナー(FP)は、あくまでアドバイスというレベルにとどまり、本人に代わって税金の手続きなどを代行業を行うことはできません。

・税理士の仕事とは?

一方、税理士はアドバイスはもちろん本人に代わって確定申告など税金に関する各種書類の作成代行や申請も行えます。

・ファイナンシャルプランナー(FP)と税理士の仕事の違い

アドバイス以上のことができるかどうか?重要書類を作成できるかどうか?といった点が両者の違いといえます。

税理士は個人の他、法人など企業にもアドバイスができ、さらに決算書(財務諸表)という重要な書類の作成も手掛けられます。

一方、ファイナンシャルプランナーは個人のアドバイスに限られ、こういった書類の作成代行や法人に対するアドバイスは、そもそもできません。

税理士の方が企業にも対応し、さらにアドバイス以上の行為、例えば作成代行や申請代行といったことまで行える仕事になります。

「ファイナンシャルアドバイザー」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違い

「ファイナンシャルアドバイザー(Financial adviser)」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違いは、専門分野の違いと国家資格の有無が挙げられます。

・ファイナンシャルアドバイザーの仕事とは?

ファイナンシャルアドバイザーがより金融や資産の知識によっているという点が挙げられます。

ファイナンシャルプランナーは、貯蓄・投資・相続・保険・税金といった資産設計や運用法節など幅広い分野が専門ですが、ファイナンシャルアドバイザーは個人顧客の資産運用、土地活用、相続問題の知識が豊富です。

そのため銀行や保険会社などで勤務しているケースも少なくありません。

ただし、ファイナンシャルプランナーのように節約やライフプランに合ったお金の使い方といったアドバイスはそこまで得意ではない資格です。

・ファイナンシャルアドバイザーとファイナンシャルプランナー(FP)の違いとは?

また、国家資格の有無も違いです。

ファイナンシャルプランナーは「FP技能士」と呼ばれる国家資格がありますが、ファイナンシャルアドバイザーは民間資格のみです。

たしかにCFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)と呼ばれる国際的な資格は存在しますが、国家資格としては認められていません。

このように金融や資産運用に特化しているのがファイナンシャルアドバイザーの特徴であり、違いといえるでしょう。

「社会保険労務士」と「ファイナンシャルプランナー」の違い

「社会保険労務士」と「ファイナンシャルプランナー(FP)」の違いは、対象と得意分野、手続き代行ができるかといった点があります。

・社会保険労務士とは?

社会保険労務士は、一般的に企業が顧客となり、企業と契約して雇用や社会保険、労働問題、公的年金のアドバイスなどを行う資格です。

・ファイナンシャルプランナー(FP)とは?

一方、ファイナンシャルプランナーは、一般的に個人を対象に資産運用や家計など生活とお金の付き合い方を相談します。

・社会保険労務士とファイナンシャルプランナー(FP)の違い

得意分野も異なります。

ファイナンシャルプランナーは、家計など個人の資産やお金の使い方や増やし方のアドバイスがメインで、社会保険労務士は企業の各種制度を対象としているのが違いです。

このような違い以外にも決定的に異なるのが代行できるかどうかです。

ファイナンシャルプランナーはあくまでアドバイスにとどまりますが、社会保険労務士は、健康保険や雇用保険、厚生年金などに関連する書類を作成代行できます。

さらに労働基準監督署などの行政官庁へと提出代行もできます。

企業か個人か、代行できるかどうかといった点が両者の大きな違いといえるでしょう。

 

【この記事の監修者】

【1級FP技能士】:久保田 美弘さん
Angel Partners株式会社 代表取締役。相続・事業承継コーディネーター、ファイナンシャルアドバイスのプロフェッショナルとして、自身の使命として一人でも多くの企業オーナー、資産オーナーの思いを次世代に承継するため、”Angel Partners Co.,Ltd”設立。オールドヴィンテージワインを愛するアルトサクソフォニスト。