
「高等学校卒業者と同等以上の学力があること」を文部科学省が認定する試験の「高卒認定」講座。高卒以上という条件の企業への就職や転職、進学や資格取得を目指す方にとって、乗り越えなくては行けない受験です。しかし、、、
- 「まとまった時間を勉強になかなか使えない。勉強不足だ、、、」
- 「年齢を考えると受からないといけないプレッシャー、、、」
このような不安を抱えている方が講座を受けようと思った時、心配なのは「私でもできるのか?」ということではないでしょうか?
高卒認定試験の合格率ってどのくらい?
高卒認定試験の令和元年度2月の合格率は、46.4%となっています。
例年受験者の約2人に1人程度が合格していることから、高卒認定試験の合格率は、そこまで低くないと認識されています。
高卒認定試験の合格率の推移
それでは、高卒認定試験の過去10回分に渡る合格率の推移を見てみましょう。
平成26年度には38.7%という低い合格率をマークしていましたが、その翌年は41.2%を記録しており、それ以来合格率が40%を下回った年はありません。
また、令和元年度の8月の試験では45%、2月の試験で46.4%と、四捨五入で50%という合格率に達していることから、近年、高卒認定試験の合格率は上昇しているとされています。
高卒認定試験の難易度は?
高卒認定試験は、偏差値40程度の難易度だと言われています。
こちらの試験は、出来るだけ多くの受験者に合格を与えたいというスタンスで実施されているため、受験者を落とすことに重点を置いた大学入試よりも低い難易度に設定されているという特徴があります。
また、一度合格した科目はその後の受験時に免除となるため、段階を追って合格に近づくということが可能になっています。
高卒認定試験の合格ラインは?
高卒認定試験の明確な合格基準点は公開されていませんが、通常は各科目で100点満点中の50点程度が取れれば合格となります。
試験全体の約半数が正解なら資格取得となるので、モチベーションを高くしながらコツコツと学習を続けることが大切です。
高卒認定試験の日程・内容は?
それでは次に、高卒認定試験の日程や詳細を見てみましょう。
高卒認定試験は年に何回?
高卒認定試験は、例年2月と8月の年2回実施されています。
通常は中旬の日曜日に開催されていることが多い傾向にありますが、正確な日程が知りたいという方は、「文部科学省」のホームページで確認することが可能となっています。
高卒認定試験の受験資格は?誰でも受験できる?
高卒認定試験には、以下の2つの受験資格があります。
- 受験する年度内に年齢が満16歳になること
- 高校を卒業していないこと
上記の条件さえ満たせば受験可能となっているので、定時制高校に通う学生にも受験資格があります。
尚、全日制高校に通っている学生に関しては、学校長からの許可を取ることが必須です。
高卒認定の試験内容
高卒認定試験では、8~10科目が試験範囲となっています。
必修科目3つと選択科目5~7を学習する必要があるので、非常に試験範囲が広くなっています。それでは、各科目の詳細に関して見てみましょう。
<必修科目>
必修科目には、国語、数学、英語の3教科が含まれます。
国語に関しては、現代文、古文、漢文から出題されますが、国語は暗記で対応出来る試験ではないので、早い段階から過去問や演習問題を解き始め、長文を読むことに慣れながら、問題を解く際のコツを掴むようにしましょう。古文と漢文は、決まった単語や語法が分からないと問題を解くことが出来ないので、コツコツと暗記をしながら、実際の問題に触れて練習を重ねることが大切です。
数学は、義務教育の範囲をおさらいし、基礎を理解してから試験範囲の学習を始めましょう。公式を暗記しつつ、過去問や演習問題で実際に問題を解く練習を繰り返すことで、地道に力を付けていくことが出来ます。
英語に関しては、基本的な単語を知っておく必要があります。練習問題を解いてみて、単語力が足りないと思ったら、毎日少しずつ単語を暗記していくようにしましょう。同時進行で長文問題を解く学習法も実践していくことで、着実に英語の点数を上げていくことが出来ます。
<選択科目>
選択科目には、地理歴史、公民、理科が含まれます。これらの教科の中でさらに細かく科目が分かれており、受験者がどれを選択するかによって、受験する科目数が変動するという仕組みになっています。
- 【地理歴史】に関しては、世界史1科目の試験か、日本史と地理がセットの計2科目を受験する必要があります。
- 【公民】では、現代社会1科目の試験か、倫理と政治経済がセットの計2科目を選びます。
- 【理科】では、科学と人間生活の1科目プラス、物理、化学、生物、地学の中から1科目を選んで合計2科目を受験するか、科学と人間生活は無しで、物理、化学、生物、地学の中から3科目を受験するという形になります。
どの科目も、テキストや教材を見ながらポイントを押さえて暗記し、過去問や演習問題をこなすことで出題傾向を掴むという点では同じですが、各教科でどの科目を選択するかによって、試験勉強の効率は異なります。
単に試験科目を減らすことが目的の場合は、最も科目数が少なくなる組み合わせで受験するのが正解ですが、通常は受験者によって得意不得意な科目があるため、単純に科目数のみに重点を置いて選択をすると、後々学習が進まなくなる傾向にあります。
確実に点数が取れる得意分野があるという場合は、その科目を優先するようにしましょう。また、もし得意科目が無いという場合は、逆に不得意な科目を洗い出し、消去法で科目選びをすることがおすすめです。
高卒認定の試験時間
高卒認定試験は、2日間に渡って朝の9時半から17時半まで実施されます。
各科目の試験時間は50分間となっており、各試験の間には30分間の休憩時間があります。
試験中はトイレ退出が認められており、体調不良の場合は一時保健室で休んでから、体調が戻り次第試験に戻るといったことも可能です。
高卒認定試験は独学で合格できる?
高卒認定試験は、多くの受験者が独学で合格しています。
ただ、試験範囲が非常に広く、最低でも8科目を網羅する必要があるため、継続的に学習を続けることが難しいとされています。
高卒認定試験の合格を独学で狙うのであれば、通信教育の対策講座を受講してみてはいかがでしょう?
通信教育なら、合格基準点である約50%が取れる最低限の範囲に絞って学習出来るように教材やカリキュラムが作られているため、効率良く必須ポイントのみを学習することが出来ます。
また、通常、通信教育では好きな科目のみを受講することが可能となっているため、苦手分野の克服に力を入れたいという場合にもおすすめです。
独学の場合、どうしても一人で孤独に学習するというパターンが多くなってしまう傾向にありますが、通信教育の対策講座なら、ベテラン講師が受験生のやる気やモチベーションを上げながら試験対策を行ってくれるので、楽しく学習を続けられる環境が整えられています。
高卒認定試験を合格するまでの勉強時間は?
高卒認定試験に合格するためには、約600時間の学習が必要だとされています。
一日に5時間程度を勉強時間に充てた場合、4か月ほどで合格圏内に入れるという計算になりますが、もし現在定時制高校や全日制高校に通学していて、一日に3時間程度しか学習時間を確保出来ないという場合は、半年から7か月ほどを要します。

高卒認定試験講座
一括払い | |
---|---|
29,000円 |
分割払い | |
---|---|
2,980円✖️10回 総計29,800円 |
詳細は公式サイトをご確認下さい
ユーキャン 高卒認定試験講座
詳細を公式サイトで確認する