合格率3%の超難関資格である司法書士って、資格取得までとても大変ですよね。試験勉強は難しいですし、合格するためには勉強時間も確保しなければなりません。
お仕事をしながら、司法書士の勉強をしている人は、仕事以外の時間は、ほぼほぼ全ての時間を受験勉強に注いでいるのではないでしょうか?
そうやって苦労の末に取得する司法書士資格ですが、独立開業を考えていない方の場合、実際のところ司法書士の求人ってどの程度あるのか?わからない部分もあると思いますので、今回は司法書士の求人状況について徹底解説しました。
この記事の目次
司法書士は難しい国家資格試験の割に求人は少ないのか?
「権利の登記」のスペシャリストである司法書士は、合格率3%という超難関の国家資格です。
こんなにも難しい難関資格であるにも関わらず、試験合格しても就職は少ないという印象があると思われています。
実際のところはどうなのでしょうか?
司法書士の求人状況は?

・司法書士の求人はあるの?
司法書士の求人はありますが、司法書士試験に合格して免許を取得した後は、司法書士事務所への就職になります。
たしかに、そういった就職先がほとんどになりますが、これ以外の求人もゼロではありません。
例えば、司法書士の知識や業務範囲の広さから一般事務所や法律事務所といった他の職場からも求人があるケースが見られます。
実際にこういった場所で活躍する司法書士も多く登場しており、それに合わせて求人も増えている傾向があります。
求人がないため、ダメもとでいきなり独立開業するといったケースはほとんどないのです。
・就職活動の環境も整備されている
また、就職活動ができるような環境も整備されており、それにあわせて求人も多くあります。
ざっと紹介すると、司法書士連合会のあっせん、合同説明会、求人エージェント、そしてハローワークです。司法書士連合会は、各都道府県会で求人情報の運営を行っています。
こういった場所で閲覧を行って、直接応募するというものです。
ここでは直接様々な司法書士事務所からの求人を集めているので、求人を多く見つけられます。
・司法書士事務所の合同説明会もある
司法書士事務所の合同説明会もあります。ここでも多くの事務所が参加しているため、求人の豊富さを実感できるでしょう。
また、ハローワークやエージェントといった転職関連のサービスもあるので、こういった場所での求人も見つけることができます。
いずれにしても司法書士の求人は、現在も豊富で場所を極端に選ばなければ求人を多く見つけられるでしょう。
司法書士の求人って未経験でも募集ある?

・司法書士の求人は未経験でもあるの?
司法書士の求人は未経験でもありますが、いきなり第一線で活躍するというよりは補助者という形での求人がほとんどになります。
また、求人も未経験者の場合は司法書士事務所の求人が多くを占め、企業内司法書士のような一般企業の法務部に所属して活躍するといった求人はほとんどありません。
・未経験だと選択肢の幅は狭くなる
未経験者の場合は、経験者に比べて選択肢の幅が狭くなる可能性は高いといえるでしょう。
ただ、補助者を必要としている司法書士事務所は数多くあるため、そういった場所では経験者よりも未経験者を優遇して採用する傾向があります。
このように未経験者の求人は選択肢の幅は狭くなるものの、補助者という形であれば未経験者をむしろ優遇して採用する場合が多いといえます。
・ただ例外で、、、未経験でも採用される可能性はある
ただ、例外として学生のうちに司法書士の免許を取得して一般企業に就活で就職することです。この場合は、企業内司法書士として未経験でも採用される可能性はあります。
しかし、このケースは、あくまで例外です。大学卒業と同時に資格を取得するという方はそこまで多くありません。
司法書士の求人って、未経験40代50代でも採用してくれる?

・司法書士の40代〜50代の求人はある?
司法書士の求人は40代や50代でもあります。結論を言えば、成年後見業務や相続を中心に取り扱っている司法書士事務所です。
こういった事務所は、相手も高齢の方が多いので年齢の高い司法書士の方が好まれる傾向があります。
成年後見業務は、被後見人の全財産を管理する重要な業務です。
こういったケースでは若い司法書士が訪問すると非常に警戒されることが多く、スムーズに手続きが行えないこともあります。
いくら裁判所の指名とはいえだまし取られてしまうのでは、、、という疑念が出てくることは決して珍しくありません。
・40代や50代が武器になることもある
一方、未経験でも中年の司法書士が行くことで、潜在的な安心感を与えることが多くあります。
そういった事情から40代や50代の司法書士を積極採用することが珍しくないのです。
同様に相続に関してもこういった年齢層の司法書士が行った方がスムーズですし、人生経験から的確な判断もできることが少なくありません。
むしろ年齢が上だということが武器になるのです。
・現実として40代や50代の求人は少ない
ただ全体として、この年代の求人は数が少ないという点は注意しましょう。
また、不動産のやり取りをしたり企業法務を担当するような司法書士事務所は体力で劣る40代50代の司法書士の採用を敬遠する傾向があります。
司法書士を目指す上で大切な「志望動機」

司法書士の志望動機は、「将来独立したい!」「法律の仕事をしたい!」、「困っている人を助けたい!」といったことが挙げられます。
・司法書士の志望動機①「将来独立したい!」
「将来独立したい!」という動機は、意外に司法書士事務所の印象が良い場合があります。
その理由として、司法書士事務所では基本的に補助者的な存在の司法書士を探しているのであり、定年まで雇用する意思を持っている事務所はほとんどないからです。
一般企業であれば長期雇用も視野に入れて採用を行っています。
しかし、司法書士事務所では将来的に独立して途中退所してほしいと思っているケースが少なくありません。
そう言った場面で、将来独立を目指して早い段階で退職をほのめかしておいたほうが採用する側も採用しやすいという点で有利な志望動機です。
・司法書士の志望動機②「法律の仕事をしたい!」
「法律の仕事をしたい!」という志望動機は、登記など具体的な業務内容にフォーカスした理由が多い傾向です。
日本は法律によって様々なことが行われています。
言い換えれば、あらゆる手続きは法律の下に行われているのです。
この法律とうまく向き合って資産を守ったり、会社を成長させたりできる司法書士の仕事に魅力を感じているといった理由で司法書士を目指す方も少なくありません。
登記、相続、場合によっては簡易裁判所での弁護などができる認定司法書士を目指しているといった動機を挙げることも良いかもしれません。
・司法書士の志望動機③「困っている人を助けたい!」
「困っている人を助けたい!」といった動機もあります。
成年後見制度や相続など、超高齢化社会を迎えるにあたって法的な問題も多く起こっています。
さらに中小企業の事業承継問題なども絡んでくることが少なくありません。
こういった社会問題に対して貢献したいといった動機も就職活動では有利に働くでしょう。
さらに面接ではこういった原点となる動機から今後の姿、この職場を魅力に感じた点についても触れていくのもポイントです。
司法書士の仕事って、今後、無くなることはある?

・司法書士の仕事はなくなる?
司法書士は今後なくなりません。むしろ、これから必要とされてくる仕事です。
相続登記は義務化の方向で法改正がなされる予定になってくるので、登記の業務も増えてくることが多くなるでしょう。
また、成年後見も重要な仕事になり、事業承継でも活躍の場は多くあります。
・不景気でも仕事はたくさんある司法書士
さらに不景気になると債務整理業務の案件が増える傾向にあり、景気に左右されない仕事といえます。
不動産登記、債務整理業務、成年後見、相続・遺産承継業務など司法書士がいないと成り立たない制度ばかりです。
少なくとも日本のこれらの制度が消滅しない限り司法書士はなくなることはないでしょう。
また、そう言ったニーズに備えて司法書士の資格取得者も増えています。
このように現状においては、司法書士の将来性は決して暗いものではない、ということがわかるのではないでしょうか。
司法書士の活躍の場はどうなる?

・司法書士の活躍の場はどこ?
司法書士の活躍の場は、司法書士事務所だけではありません。
司法書士総合相談センターや弁護士などが多くいる法テラスにも在籍しています。
また、企業に勤務し法務を担当している司法書士も少なくありません。
・司法書士事務所以外でも活躍の場は広がっている
最近では、コンサルタントとして法的な視点から企業を支える業務を行っている司法書士もいます。
このほかにも司法書士の知識を生かして他の職種についているケースはあり、必ずしも司法書士事務所や法律事務所に勤務して活躍するだけというわけではありません。
もし、司法書士を目指しているのであれば、こういった分野での活躍も視野に入れるのも良いのではないでしょうか。